速報
» 2009年05月12日 08時33分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:大幅高の反動や自動車株への懸念などから大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8418.77▼155.88

<NASDAQ>1731.24▼7.76

<為替:NY終値>97.46-97.52

大幅高の反動や自動車株への懸念などから大幅下落

 週末の大幅高の反動や金融株の増資発表から株主利益の希薄化懸念、また、自動車会社の破綻が取りざたされて大幅下落となりました。ナスダック指数は引け間際には堅調となるなど、景気底入れ感も強まってはいるのですが、指数も節目を意識しているところでもあり、上値を買い上がる材料がないといったんは利益確定売りや戻り売りも多くなるようです。金融不安が募ることも景気底割れ懸念が強まることもなく、売り急ぐような動きは少ないのですが、戻りも一服となり次の展開を見極めたいと言うことのようです。

 信用収縮懸念も薄れてはいるのですが、積極的に安心して買い持ち出来るという雰囲気にはなっていないようです。買戻しを急ぐ動きも一段落となり、次の展開に進むにはもう一つ二つの支援材料が欲しいということなのでしょう。株価の上値の重さが気になりだすと自動車会社の破綻懸念や景気の底割れは回避されたものの回復が確信されるところまでいっていないことが気になり、利益確保を急ぐということのようです。センチメントが好転しているため阿鼻叫喚の売りパニックなどにはならないと思われますが、押し目を確認しながら次の展開を探るということなのでしょう。

 個別には増資を発表したUSバンコープやキャピタルワンファイナンスなどの金融株が大きく下落、連れてバンクオブアメリカやアメリカンエキスプレスなども大幅下落となりました。欧州委員会から巨額の制裁金が課されるとされてインテルは売り先行で始まったものの既に大きく下落していたこともあり、堅調となり、ライバルのアドバンストマイクロデバイス(AMD)は大幅高となりました。破綻が取りざたされているGM(ゼネラルモーターズ)も大幅下落、原油価格が軟調となったことからエクソンモービルやシェブロンも軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の米国市場が大幅高となったことや引き続き外国人も買い越しと伝えられたことから買い先行となりました。それでも目先的な過熱感やすでに日本市場では米国でのストレステスト(健全性審査)の結果発表を織り込んで上昇していたこと、また、為替が円高となったことや今期業績見通しが芳しくないことから輸出関連銘柄を中心に利益確定売りも多く軟調となる場面もありました。ディフェンシブ銘柄など出遅れ感のある銘柄の水準訂正もあり、最後は堅調となりましたが目先的な達成感もあって上値の重い展開となりました。

 週明けの米国市場が軟調となったことや日経平均も5連騰となったことの反動に加え、円高に振れたこともあり、日本市場は軟調となりそうです。節目と見られる水準まで戻ったことで達成感や目先的な過熱感から売られるものも多く、いったんは押し目を確認することになりそうです。物色対象が出遅れ感の強かったディフェンシブ銘柄などにも広がっており、相場全体の水準訂正=底入れ感が強まっているのですが、上値の重さを気にし出すと目先的な過熱感や米自動車会社の問題など懸念材料も取りざたされて逆に調整気分が高まって来るのでしょう。

 9500円をつけたことでの達成感と昨年11月の高値水準(9521.24円)を抜けきれなかったことでの失望感からいったん押し目を確認することになりそうで、「底入れ確認」はお預けとなりそうです。9000円を抜けたところから9300円前後までは値段が飛んでおり、9300円前後で下げ止まるのか、9000円前後まで一気に調整となるのかが注目されますが決算発表がピークを迎えるなかで目先的には「思ったほど悪くない」決算の出尽くし感もあり、物色一巡感からいったんは9000円前後まで、あるいは8800円前後までの調整となって来るのかもしれません。本日は9300円前後まで下落となる可能性もあるものと思います。

本日の注目点

◇3月の景気動向指数(内閣府)

◇4月の米財政収支

◇3月の米貿易収支

◇決算・3月期:日産自動車(7201)、エルピーダメモリ(6665)、NEC(6701)、日立製作所(6501)、JAL(9205)、オリンパス(7733)、第一三共(4568)、三越伊勢丹HD(3099)、旭化成(3407)、日揮(1963)、ワタミ(7522)、森永製菓(2201)、ダイキン工業(6367)

◇決算・1−3月期:近畿日本ツーリスト(9726)、トレンドマイクロ(4704)

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