速報
» 2009年05月08日 15時57分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安にもかかわらず、SQやストレステスト、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りをこなして堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9432.83円 △47.13円
売買高 28億6584万株
日経平均先物 9460円 △90円
売買代金 1兆9286億円
TOPIX 895.35 △9.42
値上がり銘柄 1138銘柄
東証マザーズ指数 353.15 △3.74
値下がり銘柄 421銘柄
日経ジャスダック平均 1053.41円 △4.87円
変わらず 142銘柄
騰落レシオ 107.33% △9.32%

日経平均

米国株安にもかかわらず、SQやストレステスト、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りをこなして堅調

 米国株が大幅下落となったのですが、寄り付き前に伝えられた米国のストレステスト(健全性審査)の発表を受けて、時間外取引で米金融株が反発となっていたことなどもあり、オプションSQ(特別清算指数)に絡む寄り付きの売り買いが一巡した後も底堅い堅調な展開となりました。利益確定売りなどが優勢となり、下値を確認するような場面もあったのですが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が引き続き買い越し(金額ベースは売り越し)と伝えられたこともあり、先物の買い戻しなどもあって堅調な地合いとなりました。

 後場は昼の市場外取引が売り決め優勢と伝えられたことや為替が円高に振れたことなどから、売り先行となりましたが、先週の金曜日と同様に寄り付きで前場の安値を下回ったもののすぐに先物主導で切り返すパターンとなりました。金融株なども前場は軟調でしたが後場に入ると買い戻しを急ぐ動きなどから堅調となるものが目立ち、指数を押し上げ、昨日まで売られていたような食品株や医薬品株、電力株などのディフェンシブ銘柄も出遅れ感から買われるといった展開でさすがに指数も節目と見られる9500円を意識するようなところでは上値も重くなるのですが、堅調な展開となりました。

 小型銘柄も堅調なものが多く、総じて底堅い堅調な展開となりました。先駆した主力銘柄が利食い売りに押されるなかで出遅れ感から買われるもののも散見され、東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数、日経ジャスダック平均は揃って堅調となりました。先物は終始買いが先行する形で、買い戻しを交えて指数を押し上げる要因となっていました。特に後場に入ってからは買い戻しを急ぐ動きもあり、指数を押し上げました。

 何とも奇妙な相場でしたが、指数は先物主導とは言え、堅調な展開となりました。先週金曜日と同じようにヘッジ売りや手仕舞い売りをこなす形で、買戻しを急がせ、指数を押し上げるような格好となりました。戻りの節目と見ていた9300円から500円水準まで戻ったことで、いったんは達成感が出るのではないかと思ったのですが、予想以上に強い相場展開となっています。一気に節目を抜けて来るのか、いったん押し目を確認することになるのか、週末の米国市場次第なのかもしれませんが、週初の相場が注目されます。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 1月高値水準を抜けたところで上値も重くなりました。さすがに一気に昨年11月高値を抜けるというところまではいかなかったようです。ここでいったん達成感が出るかどうかといところですが、RSIは上値余地があるもののストキャスティックスは高値圏にあるということもあり、上値の重さを確認しつつも底堅いような展開ではないかと思います。いったんは9000円前後の押し目、転換線や基準線のサポートを確認するような場面もあるのかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 1月高値水準を抜けかかって来ました。完全に抜けたということでもないのですが、強含みであることには違いなさそうです。ストキャスティックスは高値圏にあるのですが、RSIはまだ上値余地もあり、1月高値をしっかりと抜けて来る可能性は強いと思われますが、しっかりと抜けてから達成感が出て上値の重さを確認するような展開になるのではないかと思います。

円相場

NYダウ

 引き続き日々線が雲や基準線にサポートされて底堅い動きとなっています。遅行線も日々線に絡みながらの動きですが遅行線が絡む日々線が下落となっており、ここで日々線が雲にサポートされて強含みの展開が続くのか、遅行線が日々線に押されて調整となるのか、正念場と言えそうです。週末、週初で堅調であれば上値を追う動きになりそうで、逆に軟調となれば下値を確かめるような調整となって来るものと思います。

銘柄ピックアップ

食品、薬品、電力株などディフェンシブ銘柄の出遅れ銘柄を物色

日本ガイシ( 5333) 1675 △ 91

 東京電力(9501)と共同開発したNAS(ナトリウム硫黄)電池をフランスの大手電力会社から大量受注したと報じられ、収益拡大を期待した買いが入り大幅高となりました。

コニカミノルタ(4902) 906 △67

 液晶フィルムの稼働率の上昇や為替動向を織り込んで、大手証券が業績を上方修正、投資判断を引き上げたことを好感して買いが先行、大幅高となりました。

三井金(5706) 201 ▼13

 2009年3月期決算を発表、今期見通しは最終赤字縮小、営業利益は黒字転換と伝えられたのですが、ここのところ商品市況の好転を材料に買われていただけに週末と言うこともあり、利益確定売りに押され、大幅下落となりました。

ファーストリテイリング(9983) 10460 △170

 「ユニクロ」の4月既存店売り上げが前年同期比19.2%増え、素直に好感した買いが優勢となり、大幅高となりました。先週の上昇の反動もあり、昨日市場が全面高となるなかで逆行安となっていたことも大幅反発の要因となりました。

住友化学(4005) 417 ▼4

 パナソニック(6752)と有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビ事業で提携したと報じられましたが特に材料視されず、前日の大幅高の反動もあって軟調となりました。

任天堂(7974) 26030 ▼570

 昨日の取引時間中に好調な決算を発表、出尽くし感から売られたことから、本日は反発も期待されましたが、引き続き材料出尽くし感から売りが先行、軟調となりました。

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