速報
» 2009年05月07日 16時44分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:世界的な景気回復期待と金融不安、信用収縮懸念が薄れたことから大幅高、年初来高値更新 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9385.70円 △408.33円
売買高 31億0902万株
日経平均先物 9370円 △340円
売買代金 2兆1364億円
TOPIX 885.93 △39.08
値上がり銘柄 1437銘柄
東証マザーズ指数 349.41 △4.53
値下がり銘柄 199銘柄
日経ジャスダック平均 1048.54円 △11.05円
変わらず 66銘柄
騰落レシオ 98.01% △6.47%

日経平均

世界的な景気回復期待と金融不安、信用収縮懸念が薄れたことから大幅高、年初来高値更新

 日本市場が連休の間の米国市場が大幅高となったことから、買い先行の始まりとなりました。連休前に大幅高となったので反動安も懸念されましたが、ヘッジ売りの買戻しや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しと伝えられたこともあり、先物を筆答に軒並み買い気配からの始まりとなりました。新型インフルエンザ関連銘柄などのディフェンシブ銘柄の一角が「お役御免」とばかに軟調となりましたが、金融株や不動産株にハイテク銘柄や自動車株などの輸出関連銘柄など買い気配を切り上げるものも多く、大幅高となりました。

 寄り付きの買いが一巡した後はいったん上げ幅を縮小する場面もありましたが、買い気は旺盛で9300円の節目を意識するところでは買いが入るといった状況が続きました。後場も寄り付きから目先筋の利益確定売りなどに上値を押さえられて上げ幅を縮小する始まりとなり、その後も先物にまとまった売りが出て、指数が下押す場面もあったのですが、終始堅調な買い気の強い展開は変わらず、オプションSQ(特別清算指数)算出や米ストレステスト(健全性審査)の結果発表を控えているにも関わらず、大幅高、高値引けとなりました。

 小型銘柄も堅調なものが多く、主力銘柄が有無を言わさない買戻しなどで上値追いとなるような動きにはならなかったのですが、東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均は揃って大幅高となりました。先物は朝方こそまとまった買いが多く見られましたが、後場に入るとまとまった売り買いは散発的となり、まとまった売り買いが出るたびに指数は右往左往するのですが、方向感が出るようなことはありませんでした。

 底入れ感がかなり強まってきました。1月高値水準を抜けて底入れ確認までもう一息という感じです。TOPIXが1月高値を抜け切れないことや1月高値を抜けても昨年11月高値水準なども気になるところで、あと一つ二つ、景気底入れを示す指標や決算発表が欲しいところでしょう。売り方の買い戻しが一巡したところで、ここから上値を買い上がるだけの材料、あるいは明確な買い手が現れるかどうかが注目されるところです。ただ、逆によほどの悪材料がないとこうした雰囲気のなかで下値を売り叩く動きにはなり難いのではないかと思います。SQ後の動きが大いに注目されるところです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 上値を試す展開となり、昨年10月高値、11月高値、今年の1月高値を結んだ上値抵抗線を抜け、1月高値水準も抜けて来ました。底入れ感がかなり強まりましたが、RSIには上値余地があるもののストキャスティックスは高値水準にあり、基準線や移動平均線との乖離も大きいことから、いったんは9500円水準(昨年11月高値水準)までのところでは上値も重くなるのではないかと思われ、いったんは押し目を確認することになるのではないかと思います。

TOPIX

NYダウ

 1月高値水準を抜け切れず、日経平均に比べて出遅れ感が出てしまいました。それでもRSIには上値余地があり、まだ戻りを試す展開が続いていると見てもいいのでしょうが、ストキャスティックスが高値圏にあることもあって、抜けたら抜けたでいったんは達成感が出て、抜けなければ抜けないでもう一度押し目を確認、下値を固めるような動きになるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 遅行線が日々線に絡みながらの動きで日々線はしっかりと基準線にサポートされています。遅行線が絡む日々線が上昇しているところであり、明日明後日、堅調な動きとなれば、戻りを試し高値を窺うことになるのでしょうし、逆にもたついた展開になれば日々線が基準線を下回って調整となって来るものと思います。

銘柄ピックアップ

金融不安、信用収縮懸念が薄れほぼ全面高

三菱UFJFG(8306) 617 △84

 大幅高となり、年初来高値更新となりました。日本市場が連休の間に米国で金融機関の資金繰りに対する懸念が薄れ、世界的な景気底入れ期待も強まったことから、買戻しを交え買いが優勢となり大幅高となりました。

CSKHD(9737) 495 ▼29

 ほぼ全面高となるなかで大幅下落となりました。連休前の引け後に2009年3月期決算を発表、連結最終損益の赤字幅が事前の予想に比べて大きく膨らんだことを嫌気して売りが優勢となりました。

東京エレクトロン(8035) 4540 ▼140

 大幅下落となりました。連休中の新聞報道で2010年3月期の連結営業損益が予想を上回った赤字になりそうだと伝えたことを嫌気して、値動きの良い銘柄に乗り換える動きが売りを加速、大幅下落となりました。

日本製鋼(5631) 1139 △65

 業績が比較的堅調な銘柄の一つとして相場全体が大きく上昇するなかで、買戻しを交えて大幅高となりました。外資系証券が最上位で投資判断を開始したと伝えられたことも買いを急がせ、大幅高となりました。

三井不動産(8801) 1357 △86

 米金融不安や信用収縮懸念が薄れたことなどから、リスク許容度の上昇や景気底入れ期待から買われて大幅高となりました。オフィス空室率が15カ月連続で上昇したと報じられ上げ幅を縮小する場面もありましたが、大幅上昇となりました。

ダイワボウ(3107) 308 ▼42

 ほぼ全面高となるなかで新型インフルエンザ関連銘柄として先駆して急騰していたことから、乗り換え売りの対象となり、利益確定売りや見切り売りもあいまって大幅下落となりました。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集