速報
» 2009年05月07日 08時32分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:経済指標の好転や金融不安が薄れ大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8512.28△101.63

<NASDAQ>1759.10△4.98

<為替:NY終値>98.28-98.34

経済指標の好転や金融不安が薄れ大幅高

 日本市場が連休中の米国市場は経済指標の好転もあって大幅高となりました。この日も朝型発表になった雇用指標が予想よりも改善されていたこと、前日に戻り売りや目先筋の利益確定売りをこなしていたことなどから買い先行となりました。ハイテク銘柄などの利益確定売りや戻り売りに押され、軟調となる場面もあったのですが、主要銀行が資金不足解消のための増資が必要ないと伝えられたことなどから、ストレステスト(健全性審査)の結果を待たずに金融不安が薄れ、金融株を中心に大幅高となりました。景況感などに懸念は残るものの、景気底割れ懸念、金融不安に続き、雇用不安も薄れて来たことから、最悪期は脱したとの見方も強く、買い急ぐ動きもあったものと思います。

 「底入れ確認」とまで確信を持ったわけでもないのでしょうが、少なくとも新たな懸念材料が出てこない限り底入れ機運が強まっているものと思います。銀行の破綻懸念などは薄れ、自動車会社の破綻の影響も限定的となったとの見方で売り急ぐような恐怖感はほとんどなくなって来たようです。売りがかさむ場面でも買戻しや押し目買いを誘い、底堅さは見られ、ここから新たに売り急ぐような雰囲気にはなっていないようです。まだ、ここから紆余曲折はあるのでしょうが、戻りを試す動きはつづくものと思います。

 個別には追加の資本増強は不要と報じられたJPモルガンチェースは大幅高、同様にアメリカンエクスプレスは堅調となり、連れてゴールドマンサックスやシティグループなど金融株は堅調となりました。原油価格が高かったことからエクソンモービルやシェブロンなど石油関連銘柄が高く、前日引け後に発表した決算で一株利益が予想を上回ったウォルトディズニーも大幅高となりました。利益確定売りもあってIBMやインテルは軟調、四半期決算の発表を控えたGM(ゼネラルモーターズ)も大幅下落となりました。

本日の相場

日経平均

 連休前の日本市場は持高調整の買戻しが優勢で大幅高となりました。一時日経平均も9000円を越える場面もあるなど主力銘柄を中心に買われました。先物が主導するような場面も見られ、景気の底入れ期待や決算での悪材料出尽くし感なども株価を押し上げる要因となったものと思われます。外国人も買い越しと伝えられたことで、買戻しを急ぐ動きもあったのかもしれません。

 日本市場が連休中の米国市場が大幅高となったこと、特に経済指標に好転が見られることから、堅調な展開が期待されます。ただ、まだ連休の谷間、であることやオプションSQ(特別清算指数)算出を控えていることからどこまで上値を買い上がれるか、買戻し一巡後に戻り売りや目先筋の利益確定売りをどのようにこなして行くのかが注目されます。決算発表が本格化するなかで引き続き「思ったほど悪くない」決算も期待され、底入れ感も強まってくるのでしょうが、今年1月の戻り高値を試すところで目先的な達成感からいったん上値が重くなる可能性もありそうです。出遅れ感の強いディフェンシブ銘柄などの水準訂正のような動きがあるのかどうかで新たな買い手があるのかどうかも試されることになりそうです。

 為替が若干円高になっていることが気がかりですが、いったんは1月高値を試す動きとなりそうです。目先的な達成感が強まるのか、節目を抜けて次の節目である9500円を目指すことになるのかが注目されますが、連休前に急騰となった反動もあり買戻し一巡後、1月高値を試す動きとなってからはいったん9000円台を固めるような動きとなってくるのかもしれません。オプションSQに絡む先物のヘッジ買いで上値追いとなる可能性もありそうですが、まだ連休の谷間、ということもあり波乱含みとなりそうです。新たな買い手が見られなければ、とりあえずは9000円台で引ければ善しと考えておいた方がいいのかもしれません。

本日の注目点

◇バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が銀行監督について講演(シカゴ)

◇4月のマネタリーベース(日銀)

◇欧州中銀(ECB)定例理事会

◇英イングランド銀行金融政策委員会

◇1−3月の米労働生産性(速報値)

◇4月の米主要小売業売上高

◇決算・3月期:任天堂(7974)、オリエンタルランド(4681)、コスモ石油(5007)、丸紅(8002)、三井物産(8031)

◇決算・1−3月期:仏ソシエテ・ジェネラル

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