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» 2009年04月30日 08時51分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:GDPの内容や投資判断の引き上げ、FOMCの声明を好感して大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>8185.73△168.78

<NASDAQ>1711.94△38.13

<為替:NY終値>97.6-97.66

GDPの内容や投資判断の引き上げ、FOMCの声明を好感して大幅高

 朝方発表になったGDP(国内総生産)は予想を下回ったものの、個人消費が予想を上回ったことや銀行株への投資判断の引き上げ、好決算を発表する銘柄への敏感な反応などもあって朝方から買いが先行、金融株を中心に買い戻しを急ぐ動きもあり、大幅高となりました。午後になってFOMC(公開市場委員会)の景気悪化のペースが鈍化しているとの声明が伝わると一段高となる場面もありましたが目先筋の利益確定売りに上値を押さえられる場面もありました。それでもこれまでの金融緩和政策にも変化がないことを確認したこともあり、底堅い展開となりました。

 「最悪期は脱した」と言う判断とそれでも尚景気悪化に備えた金融政策を維持するということが確認され大幅高となったものと思われます。豚インフルエンザの拡大、経済への影響も懸念され、自動車会社の問題や金融機関へのストレステスト(健全性審査)もはっきりしたわけでもないのですが、株価水準としてはまだまだ「最悪期」に近いということで、「最悪期は脱した」と水準訂正、大幅高となったものと思われます。まだ、金融不安の再燃や豚インフルエンザの影響などで紆余曲折はあるのでしょうが、株価の底入れ感もかなり強まっているものと思われます。

 個別には投資判断の引き上げでシティグループやバンクオブアメリカ、JPモルガンチェースが大幅高、好決算を発表したタイムワーナーが高く、連れてウォルトディズニーも大幅高となりました。個人消費に底入れ感が出たことでウォルマートが買われ、原油価格の上昇を受けてエクソンモービルやシェブロンも高くなりました。一方、マクドナルドが利益確定売りに押され、追加増資の可能性を示唆したEトレードが大幅下落となりました。

本日の相場

日経平均

 休日前の日本市場は米国金融不安が強まったことや決算発表に敏感に反応する動きに加え、円高が進んだことや休日前の手仕舞い売りなどがかさみ大幅下落となりました。持高調整と見られる売りも多かったようで、朝方の買戻し一巡後は上値の重い展開となり上値の重さを嫌気したところに売り材料も出て大きな下げとなったものと思います。

 米国株が大幅高となったことや為替が円安に振れたことから、休日前の大幅下落の反動や買戻しが入り買い先行となりそうです。ゴールデンウィークの谷間ということで、積極的に持ち高を増やすような買い方もないのかもしれませんが、決算動向に一喜一憂しながらも売り叩き難い雰囲気になっているものと思われます。決算も芳しくないことはわかっているというようなものも多く、芳しくない決算を発表して売られた銘柄などにも買い戻しは入り、高くなるのではないかと思います。ただ、連休の谷間と言うことや豚インフルエンザの警戒水準が引き上げられたことなどから上値も限定的となって来るものと思います。

 節目と見られる8500円水準まで下落したところで米国株が大幅高となり、反発が期待されます。8800円水準というところがとりあえずは上値目処となって来るものと思われます。8800円を超えると今度は9000円を目指すことになり、逆に8500円を割り込むと8300円まで下落となるのではないかと思います。先日来述べているように目先的には8500円から9000円、大きな流れのなかでは8000円台前半から9000円台前半の範囲での動きであり、決算発表が出揃ってくるところで、どちらかの方向が見られるのではないかと思います。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合

◇4月の日銀展望リポート

◇3月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇米クライスラーの再建計画策定期限

◇4月のユーロ圏インフレ率

◇3月のユーロ圏失業率

◇3月の米個人消費支出

◇決算・3月期:日本たばこ産業、富士フイルムHD、資生堂、新日鉱HD、三菱電機、伊藤忠商事、住友商事、三井不動産、全日本空輸、東京電力、関西電力、ソフトバンク

◇決算・1−3月期:サッポロHD、アサヒビール、キヤノン

◇決算・1−3月期:米コダック、エクソンモービル、ダウ・ケミカル、プロクター・アンド・ギャンブル

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