さて、本当にさわりのさわりだけを触れたつもりだったのだが、今週はまとまりのないダラダラとした長文になってしまった。そこで、最後に我がサークル(東京大学株式投資クラブAgents)の教義の1つともなっているある教えを、結びの言葉にかえて終わらせよう。
「就職とは、その会社の株式を1億円分買い込むようなものである」
実際問題として給与諸々は債権に近いから、債券をこの先10数年の賃金である1億円分買うような……が正しいのかもしれないが、就職に臨む視点としては含蓄に富んだ教えだろう。終身雇用の崩壊や雇用の流動化の足音は聞こえてくるが、やはり就職は長期的な視点をもって臨みたいものである。それならば、自分が入るかもしれない企業のことを血眼になって調べることも、面接対策に気を絞るのと同じくらい重要なことなのではないのかな、と思う次第である。
著者プロフィール:森田徹
1987年生まれ、東京大学経済学部経営学科在学中、聖光学院中高卒。現在、東大投資クラブAgents、自民党学生部などのサークルに所属している。投資・金融・経営・政治・コンピュータ/プログラミングに興味を持つ。リーマン・ブラザーズ寄付講座懸賞論文最優秀賞、日興アセットマネジメント主催「投信王 夏の陣」総合個人優勝。主な著書に『東大生が教える1万円からのあんぜん投資入門 』(宝島社)
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