予想を上回る経済指標や決算発表を受けて大幅高清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年04月27日 08時38分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

決算動向に敏感に反応しつつも出遅れ銘柄も物色か

日立(6501) 333 ▼2

 出力が原稿製品の7割増と世界最高性能のリチウムイオン電池を開発した。発信時に高出力が求められるハイブリッド車向けで、一段の小型・軽量化が可能になる。量産技術の開発などを進め2010年代半ばに商業生産の開始を目指す。

大成建設(1801) 215 ±0

 強度を従来比25%向上させた超高強度コンクリートを開発した。オフィスビルなどの柱の幅が従来の3分の1で済むようになり、フロア空間の有効活用が出来る。柱となるコンクリート部材を量産する生産施設も整備、受注活動を始める。

三井物産

 インドネシアの企業グループとの化学品取引で売買の実態のない架空取引があった。2004年4月から5年間ですが、同社全体の連結売上高に占める割合はきわめて小さいため、決算修正はしないとしている。

グローリー

 紙幣計算機などの海外生産を拡大する。2011年度までに中国、フィリピンなどで生産設備を増設、中国や欧米の金融機関、小売業向けに拡販を目指す。海外での部品調達を増やし、製造コストを引き下げることで競争力も高める。

資生堂(4911) 1512 ▼17

 中国で自社化粧品を取り扱う専門店を現在から約700店増やし、4000店体制とする。中国の化粧品市場は日本と同規模で、今後も所得水準向上に伴い、成長が続くと判断、販路拡大や商品軍拡充をテコに、2009年度の中国での売り上げを前年度に比べ約2割増やす計画。

新生銀行(8303) 124 △1、 あおぞら銀行(8304) 118 △2

 2010年の経営統合を目指し交渉に入ったと報じられた。両行の大株主でもある政府は基本的に統合を後押しするが、再建を確かなものにするため、公的資金の追加注入も検討している。

外国人売買動向(外資系11社ベース)

売り  2280万株

買い  2680万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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