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» 2009年04月24日 09時10分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:決算動向や経済指標に一喜一憂しながらも堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>7957.06△70.49

<NASDAQ>1652.21△6.09

<為替:NY終値>97.94-98

決算動向や経済指標に一喜一憂しながらも堅調

 前日引け後に発表されたハイテク銘柄の決算が好調であったことなどから買い先行で始まったものの、朝方発表になった中古住宅販売が予想を下回ったことですぐに戻り売りに押される格好となりました。その後も決算動向に反応しながら乱高下となりましたが、最後は地銀の一角が予想を上回る決算を発表したことから買われ、金融不安が薄らいだことで買戻しも入り、堅調となりました。相場全体としての方向感があるわけでもなく、個別に決算動向や経済指標に反応している感じです。

 金融不安や信用収縮懸念などや企業業績など景況感に強弱感の対立が見られます。一時期の総悲観的なムードはないのですが、まだまだ懸念する向きと比較的楽観的に見る向きとが混在しているようです。もちろん、いつでも強気と弱気の対立はあるのですが、発表される経済指標も決算も強弱入り混じり、相場全体、景気自体としては底入れ感を探っている状況ということなのでしょう。それでも、住宅関連も含めて企業業績の底入れ感、最悪期は脱したとの雰囲気も出ていることから、金融機関のストレステスト(健全性審査)が無事に終了し、金融不安が薄れてくれば、本格的な戻り相場となって来る可能性もありそうです。

 個別には前日の引け後に予想を上回る決算を発表したアップルやイーベイが大幅高、連れてインターネット関連のマイクロソフトやグーグルなども堅調となりました。一部地銀が好調な決算を発表したことや多くの大手金融機関がストレステストを通過するとの予想が出ていることから、バンクオブアメリカやJPモルガンチェースなどは堅調となり、信用収縮懸念が薄れ原油価格が貴金属価格が高くなったことから、エクソンモービルやシェブロンといった石油株、ニューモントマイニングなど金鉱株が堅調となっています。一方、予想を下回る決算を発表したUPSが売られ、同様にザイリンクスが売られたことで連れてインテルなど半導体関連銘柄に軟調なものが見られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は買い先行で始まったあといったんは売られる場面もあったのですが、後場に入ってから切り返し、大幅高となりました。決算発表を控えて積極的に売り買いし難いところで先物へのまとまった売り買いに振らされたということなのですが、自動車株の投資判断が引き上げられたり、精密株の決算が思ったほど悪くないと報道されたりと、全般的に売られすぎ、悲観的になりすぎた分の修正が行われたということなのでしょう。

 米国市場が堅調となったことや欧銀の決算も好調であったことなどから、金融不安が薄れ、堅調な展開となりそうです。ただ、週末の手仕舞い売りや金融機関の大幅赤字決算を嫌気する動きなどが出ると指数の上値を押さえることになりそうです。一方で、昨日の相場でも「思ったほど悪くない」決算に反応する動きとなっていましたが、昨日の引け後に発表になった決算なども予想を上回るものも多く、週末を控えて買戻しなどが入るものと思われ、強含みの展開となって来るのではないかと思います。市場参加者がまだまだ増えていないことから、目先筋の手仕舞いの売り買いやヘッジ売りなどに指数が振らされることになるものと思います。

 日経平均は節目と見られる8800円水準を上回ったことで、本日はこの水準を保てるかどうかが注目されます。決算動向なども比較的底堅いものが多く、下値を試すような動きにはなりにくいものと思われ、ここで8800円水準を保つような展開であれば再び9000円水準の上値を試すことになりそうです。少し、大きな見方をすれば8000円台前半から9000円台前半でのもみ合いの中にいると思われますが、決算が続々と発表されるなかで、出尽くし感や「思ったほど悪くない」発表などを受けて徐々に下値を切り上げるような展開になって来るものと思います。

本日の注目点

◇G7財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)

◇白川日銀総裁が講演(ニューヨーク)

◇3月の企業向けサービス価格指数(日銀)

◇2月の全産業活動指数(経産省)

◇3月の米耐久財受注

◇3月の米一戸建て住宅販売

◇決算・3月期:野村HD(8604)、花王(4452)、リコー(7752)、

JFEHD(5411)、ニフティ(3828)

◇決算・2月期:東宝(9602)、松竹(9601)

◇決算・1−3月期:中外製薬(4519)

◇決算・1−3月期:米スリーエム(3M)、スウェーデン・ボルボ、韓国・

サムスン電子

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