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» 2009年04月23日 15時48分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:決算発表を控えて業績動向に敏感に反応しながら堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 8847.01円 △ 119.71円
売買高 24億1968万株
日経平均先物 8830円 △80円
売買代金 1兆5055億円
TOPIX 839.50 △9.54
値上がり銘柄 1075銘柄
東証マザーズ指数 338.80 △16.96
値下がり銘柄 510銘柄
日経ジャスダック平均 1030.10円 ▼3.01円
変わらず 116銘柄
騰落レシオ 113.65% △3.56%

日経平均

決算発表を控えて業績動向に敏感に反応しながら堅調な展開

 米国市場はまちまちとなりましたが、日本市場は業績上ブレ期待や自動車株の投資判断の引き上げやハイテク銘柄などの業績の底堅さを好感する動きなどから買い先行となりました。決算動向が発表となるなかで円安などを好感する動きもあり、輸出関連銘柄を中心に買い気配から始まるものも多く、また、外国人売買動向(市場筋推計、外資系11社ベース)の売り越し幅、売り株数の減少を好感し、堅調な始まりとなりました。ただ、寄り付きの買いが一巡した後は上値の重さを確認する格好となり、先物へのまとまった売りも断続的にあって上げ幅を縮小、軟調となりました。

 後場も寄り付きは売り先行で始まり、前場の安値水準を確認するような始まりとなりました。それでも下値を売り叩く動きもなく、今度は底堅さが確認され戻り歩調となりました。為替もいったん円高方向に振れたものが株価の戻りに連れて円安に振れ、輸出関連銘柄の買戻しなども交え堅調となりました。出遅れ感が強かったディフェンシブ銘柄や小型銘柄も業績上ブレ期待や業績面での底堅さを確認するような動きから買われ、堅調な地合いが続き、前場の高値を抜け、節目と見られる8800円を超えて高値圏での引けとなりました。

 小型銘柄はインターネット関連銘柄を中心に大きく値上りするものが目立ちました。業績上ブレ期待や目先的な値動きの良さに反応したものと思います。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数も堅調となったのですが、日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物は朝方からまとまった売りが断続的に出て上値を抑え、指数を下押す展開となりましたが、後場に入ると買戻しを交えて今度は逆に指数を押し上げる要因となりました。

 疑心暗鬼な相場ではありますが、節目を抜けたことで調整一巡感、底入れ感も出て来るものと思います。出遅れ銘柄としてディフェンシブ銘柄や小型銘柄の一角にまで物色対象が広がったことは良い傾向にあると見てもいいのでしょう。業績面でも「思ったほどは悪くない」と言うような銘柄も多く、決算発表の本格化を前に買戻しを急ぐ動きも出ているものと思います。決算動向次第では底入れ感が強まって来るのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 引き続き転換線に上値を押さえられ、RSIやストキャスティックスも下げ足りない状況には変わりないのですが、基準線の上昇は続いており、底堅い展開は期待されます。まだ上値の節目を抜け切ってもおらず、上値の重い展開も続くものと思います。底堅さも上値の重さも見られるといったもみ合いがもう暫く続くものと思います。RSIやストキャスティックスが落ち着けば日柄の調整が完了ということになるのでしょう。

TOPIX

NYダウ

 転換線に絡みながら、遅行線が日々線にサポートされながら、と言った状況には変わりありません。底堅さも見られる一方で上値も重くなっており、RSIやストキャスティックスがもう一段下落すれば調整一巡感も出て来るのでしょう。基準線も上昇を続け、雲を抜けてきたので、強含みの動きは続くものと思います。

円相場

NYダウ

 基準線にサポートされ、遅行線が日々線にサポートされて底堅い展開となっています。RSIとストキャスティックスも今一つ下げ足りない感じですが、遅行線が日々線と「底−底」一致となって反発となって来るかどうかが注目されます。RSIやストキャスティックスが反発してもおかしくはないところなので、明日、明後日の動きで上に放れるかどうかが注目されるところです。

銘柄ピックアップ

業績の上ブレ期待のあるものを中心に堅調

トヨタ(7203) 3890 △130

 米国市場で日本車のシェアが拡大するとの見方から外資系証券が投資判断を引き上げ、ホンダ(7267)などと共に大幅高となりました。

KDDI(9433) 464000 △18000 

 決算発表を控え、業績の底堅さが期待される割には株価の動きが鈍いことから、相対的な割安感があり、相場全体の底入れ感から物色対象の広がりもあって、大幅高となりました。

キャノン(7751) 2975 △90

 2009年1−3月期の営業利益が想定されていた赤字となることがないとの観測が新聞で報じられ、好感する買いが入り大幅高となりました。

極洋(1301) 191 △13

 2010年3月期の連結経常利益が欧米やアジアで冷凍すしやすしネタの販売が好調なことなどから、前期推定より10%増えそうだと新聞で報道されたことから、低位株物色の流れにも乗り、大幅高となりました。

日本電産(4502) 3480 △80

 大幅続伸で年初来高値更新となりました。決算発表を明日に控え、会社側想定の為替レートより、円安に振れていることなどから上ブレが期待され、買戻しも交えて買い急ぐ動きとなったものと思います。

みずほHD(8411) 192 ▼2

 後場に入って下げ幅を広げる場面もありました。昼休み時間中に2009年3月期の連結決算の純損益が5000億円超の赤字になると、通信社のホームページで報じられたことを嫌気した売りに押され、大幅下落となりましたが相場全体の戻りに連れて下げ幅を縮小しました。

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