自分の赤ちゃんには将来どんな男性になってもらいたいか? 節句人形を販売する久月の調査※によると、米大リーグ・マリナーズのイチロー選手がトップに。イチロー選手が選ばれた理由として、久月では「第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームリーダーとして優勝に貢献したほか、常にメジャーリーガーの1人として活躍してきた“心の励み”が、親の願う人物につながったようだ」としている。
この結果を受け久月は4月16日、イチロー選手をモデルにした五月人形「親のねがい大将」を製作し、報道陣に公開した。イチロー人形は高さ約75センチ、重さ約5キロ。1点もので非売品だが、製作費用は30万円ほどかかったという。
5月5日は現在では子どもの日となっているが、本来は端午の節句。端午とは5月初めの午(うま)の日のことで、長い歴史の中で5月5日に固定され、男の子の節句として定着した。家の中で鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾る理由は、鎧や兜により降りかかる災難を防ぎ、父親のような強い親になってほしいという願いから始まった。
久月によると、売れ筋の価格帯は鎧が15万円〜25万円、兜が10万円〜15万円、大将が8万円〜12万円、鯉のぼりが5万円〜10万円とほぼ昨年並み。また2009年はNHK大河ドラマ『天地人』の影響もあって、主人公をモデルにした直江兼続公之兜飾り(なおえかねつぐこうのかぶとかざり)が売れているそうだ。
偶然にも4月16日は、本物のイチロー選手にとって大リーグ“開幕日”。エンゼルス戦に出場し、張本勲さんの日本プロ野球通算最多記録に並ぶ3085安打(日米通算)を達成した。久月では「イチロー選手にあやかって、五月人形も“ヒット”してほしい」とも。
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