マンションVS．一戸建てはどちらが快適？――人や周囲との付き合い方で比較する：2-7．住まいの選択、完全理解！（3/3 ページ）

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被害者にも加害者にもなりうる騒音トラブル

　音に関するさまざまなトラブルの中でも、家電製品からの音やピアノなどの音響機器からの音、話し声や鳴き声、飛び跳ねる音などの「生活騒音」は毎日の生活の中で出る音です。音の出る時間や場所はいつも同じとは限らず、昼間は気にならない場合でも早朝や夜中に周囲が静かになれば気になることもあります。

　1棟の建物の中に考え方や生活ペースなど、いろいろな面で異なる人々が生活をするマンションでは、上階・下階・左右と、住む階数によっては四方を住人に囲まれる可能性があり、玄関ドアを静かに閉める、テレビやステレオなどの音量に気をつける、深夜の入浴は避けるなど、お互いの生活を尊重し合うことが大切となります。

　一方、一戸建てにおいても、洗濯機やエアコンの室外機は隣家に音が伝わらないように設置場所に配慮する、ピアノの夜間演奏はやめる、犬にムダ吠えをさせないようにするなどの心がけが必要となります。

　音に対する好き嫌いは人それぞれであるため、これといった対策を施すのが難しく、お互いに気を付けながらできるだけ音を出さないよう工夫して暮らすことが必然となります。また、マンション・一戸建てを問わず、日ごろから近隣とコミュニケーションを取り、円満な人間関係を保つことも、騒音トラブルの被害者・加害者にならない秘けつと言えるでしょう。住宅をチェックする際には、周辺環境も十分に吟味し、可能であるなら朝と夜もしくは平日・休日など、曜日や時間帯を変えて複数に分けてチェックすることをおすすめします。