外食で好きな料理――「日本料理」と回答した国は?

» 2009年04月08日 08時43分 公開
[Business Media 誠]

 世界52カ国で住んでいる消費者はレストランを選ぶ際、どのような基準で選んでいるのだろうか? ニールセン・カンパニーの調査によると、世界の消費者のうち3分の1(33%)は、レストラン選びの1番の基準は「料理のタイプ」、次いで「手ごろな価格」(24%)であることが分かった。

 日本も同様で、39%の人が「料理のタイプ」を重視しており、以下「手ごろな価格」(28%)、「家族の好み」(10%)、「場所の利便性」(9%)と続いた。

レストラン選びの2つの基準(出典:ニールセン・カンパニー)

 外食で好きな料理を聞いたところ「地元の料理」と回答した人が27%、次いで「中華料理」(26%)、「イタリア料理」(17%)という結果に。日本では「和食」(48%)の人気が高く、以下「中華料理」(28%)、「イタリア料理」(19%)、「フランス料理」(5%)。ちなみに香港の一番人気は「日本料理」だった。

 オーストラリアとシンガポールでは、好きな料理に「地元の料理」を挙げる人よりも「中華料理」が多く、またアラブ首長国連邦(UAE)でも「インド料理」の人気が高かった。この結果について「シンガポール人口のうち75%は中国系、UAEでは50%が南アジア系と、両国の好みは民族性の影響を受けている」(ニールセン・カンパニー)としている。

レストランでの食事の好み(出典:ニールセン・カンパニー)

 外食の頻度を聞いたところ、世界の44%の人は「週に1回〜3回」、38%の人は「月に1回以下」と回答。アジア太平洋の消費者は、ほかの地域の人々よりも頻繁に外食をする傾向があり、特に香港では31%の人が毎日レストランで食事をするという結果に。日本では「週に1回〜3回」と「月に1回以下」が46%ずつだった。

 「各国の外食の頻度は、地元の文化をかなり反映している。多くのアジア諸国が家庭の外での交流を重視しているのに対し、ヨーロッパ文化は家庭の味をふるまうことに重きを置いている。また世界金融危機の影響を大きく受けているヨーロッパでは、節約して家庭の外での娯楽を抑える傾向にある一方、アジア人はそれほどの影響を受けていない」(コンシューマー・リサーチの金子雄太本部長)と分析している。

インターネットによる調査で、世界52カ国で2万6000人が回答した。調査時期は2008年11月。

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