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» 2009年04月03日 16時17分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高や円安を受けて買い先行で始まるも週末の手仕舞い売りに尻すぼみ (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 8749.84円 △30.06円
売買高 28億4069万株
日経平均先物 8730 円 △40円
売買代金 1兆8913億円
TOPIX 831.36 △4.67
値上がり銘柄 682銘柄
東証マザーズ指数 312.17 ▼1.46
値下がり銘柄 916銘柄
日経ジャスダック平均 1024.80円 △3.10円
変わらず 103銘柄
騰落レシオ 125.01% ▼1.74%

日経平均

米国株高や円安を受けて買い先行で始まるも週末の手仕舞い売りに尻すぼみ

 米国株が連日の大幅高、為替は円安に振れ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系11社ベース)が大幅買い越しと伝えられたことから買い先行となりました。ハイテク銘柄や自動車株など輸出関連銘柄を中心に買い気配から始まるものが多く見られるなど大幅高となり、為替も輸出株の上昇を後押しするかのように円安に振れ、一時1ドル=100円を超える場面もありました。ただ、寄り付きからの買いが一巡、為替も1ドル=100円を超えたことで達成感が出て、上値の重い展開となりました。

 後場に入ると週末の手仕舞い売りなどがかさみ、為替も円安一服となったことから売り急ぐ場面もあり、一時軟調となる場面もありました。朝方から売られていた内需関連銘柄には戻りの鈍さから見切り売りがかさみ、ハイテク銘柄や自動車株、金融株なども利食い売りや見切り売りに上値を押さえられ、軟調となるものも多くなりました。米国雇用統計の発表を控えているとは言え、週末ということでこれだけ売られてしまうところを見るとまだまだ相場の先行きには疑心暗鬼ということなのでしょう。

 小型銘柄も見切り売りに押されるものも多く、軟調となるものが目立ちました。日経ジャスダック平均は堅調となりましたが、二部株指数は軟調、東証マザーズ指数は大幅安に近い軟調となりました。先物もまとまった売り買いが散発的に見られ、そのたびに上下振らされる場面もあったのですが、追随して一方向に動くというよりは目先筋の売買が中心で方向感のない動きとなっていました。ヘッジ売りなども多かったものと見られ、指数の上値を押さえる要因の一つとなっていました。

 世界景気の底入れ感が強まっているわりには目先的な過熱感もあって上値の重い展開となりました。内需関連銘柄やディフェンシブ銘柄への過剰な(?)売りを見ているとそれだけ、下落相場での成功体験が強く、下落相場に慣れた投資家が多いことがわかります。内需関連銘柄などへ物色対象が広がり、市場参加者が増えてこないと相場も底入れとはならないのでしょう。ただ、ちょっとしたことで変わる可能性もあり、週末も米国が高く、業績も「思ったほど悪くない」と言うことになると一斉に買いがはいり底入れ感がますます強まるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 強気転換とはなっているのですが、節目と見られる8800円水準で上値を押さえられてしまいました。RSIやストキャスティックスは下げ足りなかったものの、上値余地はあり、もう一段の上昇が期待されます。いったんは遅行線が雲のサポートを、日々線は転換線のサポートを確認する場面もあるのかもしれませんが、強含みの展開は続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 「三役好転」とはなっているのですが、遅行線が雲に上値を押さえられておりいったんは雲の下落に合わせて上値の重い展開となるのかもしれません。ただ、RSIやストキャスティックスは下げ足りなかったものの上値余地はあり、強含みの展開が続くものと思います。

円相場

NYダウ

 上に抜けてきたのですが、目先的な達成感が出ているようです。RSIやストキャスティックスは高値圏にあり、いったんは遅行線が日々線のサポートを確認するような調整となって来るのかもしれません

銘柄ピックアップ

円安を好感した買いは続き、内需株は乗り換えの対象として売られ軟調

川崎汽船(9107) 363 △32

 世界景気の底入れ期待、特に新興国に景気底入れ感が出ていることや為替が円安に振れたことで収益の上ブレを期待し、大幅高となりました。

ファーストリテイリング(9983) 11000 ▼440

 昨日の大引け後に「ユニクロ」の3月既存店売上高が5ヶ月連続で前年比で増加、衣料専門店のなかでも「一人勝ち」となったと報じられ、買い先行で始まったものの内需関連銘柄から輸出銘柄への乗り換えの対象となり、材料出尽くし感からの利益確定売りもあって軟調となりました。

大日本住友製薬(4506) 790 ▼46

 主力薬のジェネリック(後発医薬品)が予想以上に浸透し収益を圧迫することに加え、年金債務処理の負担も大きいことから国内証券が投資判断を引き下げ、内需・ディフェンシブ銘柄売り、輸出銘柄買いの相場の流れにも押され、大幅下落となりました。

住商情報システム(9719) 1170 ▼27

 ソフトウェア開発のパイプラインが積み上がり、今下期の業績底入れの可能性が高まったとして外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げ、好感した買いが入り堅調な始まりとなりましたが週末と言うこともあり、手仕舞い売りに押され軟調となりました。

三菱商事(8058) 1475 △65

 特に材料が出たわけでもないのですが、世界景気、特に新興国からの景気回復を期待した動きや商品市況が堅調な地合いとなっていることなどから、今期の業績回復が期待される業種として商社株全般に高く、特に資源・エネルギー関連に強い同社は大幅高となりました。

三菱UFJFG(8306) 526 ▼2

 米国金融不安が薄れたことから米国株高を受けて堅調な始まりとなりましたが、目先的な過熱感や週末の手仕舞い売りに押され軟調となりました。有価証券の評価損などからの収益下振れを懸念する向きもあり、軟調となりました。

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