結婚への道は険し? 有効恋愛求人倍率は“超氷河期”山崎元の時事日想(2/3 ページ)

» 2009年04月02日 07時00分 公開
[山崎元,Business Media 誠]

 有効求人倍率のように倍率を計算すると草食系男性は0.53倍という恋愛難だ。肉食系女性を求める草食系男性は149人、肉食系の女性で草食系の男性を求めるのは31.8%だけだから、求人は41人。こちらの有効恋愛求人倍率は0.28倍の“超氷河期並み”だ。求めるタイプのミスマッチを考慮すると、恋愛への道が大変険しいことが分かる。特に、男性が女性の方からアプローチしてくれるというような状況を待っていると、非常に縁遠くなることが分かる。

恋愛には積極さが有利

 結婚への意図的な努力である「婚活」はどの程度行われているのかというと、男女を合わせた全体を見ると12%が現在婚活中だという(母数は「今後結婚したいと思っている」人。調査対象の81.8%)。これ以外に、69.8%の人が、現在婚活中ではないが結婚したいと思っている。かわいそうな感じがするのは、「結婚できないかもしれないという不安の有無」という調査項目で、全体の91.9%が「不安がある+やや不安がある+あまり不安はないが、多少の不安がある」を選択している。恋愛、結婚を仲介するサービスには大きなビジネスチャンスがありそうだ。

 「不安はない」ときっぱり答えているのは男性草食系では7.4%に過ぎない。他方、男性でも肉食系は19.8%が「不安はない」と回答した。

結婚できないかもしれないと思う有無(出典:ライフネット生命保険)

 ここで紹介したほかにも面白いデータがあるので、是非、調査結果を見てほしいが、端的に言えるのは、肉食系、つまり恋愛に積極的であることの有利さだ。

 例えば男性肉食系の有効恋愛求人倍率は、対女性草食系で3.60倍、対女性肉食系で1.60倍だ。人生が変わるというと大げさだが、「ダメモト」でもいいから、一歩踏み出して意思表示することで道が開ける確率がぐっと向上する。人生が変わるというと大げさだが、「ダメモト」でもいいから、一歩踏み出して意思表示することで道が開ける確率がぐっと向上する。

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