ゴールデンウィークの海外旅行動向は好調――燃油サーチャージ引き下げや円高などで

» 2009年03月26日 17時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 近畿日本ツーリストは3月25日、ゴールデンウィーク(4月25日〜5月6日)の海外旅行の予約状況(3月23日時点)を発表した。人員ベースでは成田発で前年同期比24%増、全国では同14%増と好調だった。「燃油サーチャージが引き下げられ旅行代金に割安感が生まれたこと、円高メリットによる現地滞在のお得感、日並びが良いことにより長期の休みが取りやすいことなどが要因」(近畿日本ツーリスト)

2009年のゴールデンウィーク

 地域別に見ると、アジア行きが前年同期比59%増(成田発)と好調。中でも円高ウォン安が進んでいる韓国行きは同88%増(成田発)、中国行きは同73%増(成田発)となっている。「2010年に上海万博が開催されることもあり、上海のコースに人気が集まっている」(同社)という。

 欧州行きも前年同期比43%増(成田発)と好調。「ゴールデンウィークの期間、今年60周年を迎えるオランダのキューケンホフ公園が開園していることもあり、オランダ・ベルギーコースが一番の人気」(同社)。また、オセアニア行きも同44%増(成田発)。全体的に円高メリットのある地域が好調なようだ。

 一方、グアム・サイパンなどが含まれるミクロネシア行きが低調で前年同期比20%減(成田発)。しかし同社では「近場であることから、今後予約が増える可能性が高い」と見込んでいる。

 出発日では「5月2日発」が一番人気。次に「5月3日発」「4月29日発」と続く。比較的旅行日数の短いアジア、ミクロネシアは5月2日発、旅行期間が長い欧州は4月29日発がピークとなる。

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