定額給付金は何に使う? “堅実・地道”派が多数

» 2009年03月18日 07時00分 公開
[Business Media 誠]

 世界的な不況の影響を受け、さまざまなことに対し「節約している」という人も多いのでは。昨年と比べ節約の度合いを聞いたところ、「節約している(全く使わなかったを含む)」と回答した割合が最も高かったのは「外食費」(75.5%)であることが、インターワイヤードの調査で明らかになった。

 次いで「普段の食費」(73.0%)と続き、食費を節約している人が多いようだ。一方「昨年と同じ、昨年よりお金を使っている」割合は、「光熱費」(28.3%)や「交通費」(26.2%)が目立った。

昨年と比べ節約するようになったこと(出典:インターワイヤード)

 定額給付金が給付された際、どのような使い道を考えている人が多いのだろうか。最も多かったのは「生活費に充てる」で38.6%、次いで「預貯金」(30.0%)と、「堅実、地道に使おうと考えている人が多いようだ」(インターワイヤード)と見ている。このほか「買い物」(26.3%)、「外食」(14.2%)、「旅行・レジャー」(11.5%)という結果に。

 また定額給付金制度にどこまで景気対策としての効果があるのかを聞いたところ、「かなり効果がありそう」(1.5%)、「ある程度は効果がありそう」(5.5%)、「ある程度以上効果がありそう」(7.7%)、「少し効果がありそう」(12.6%)と、“効果がありそう”と考えている人は19.6%と2割以下。一方「あまり効果はなさそう」(33.7%)、「全く効果はなさそう」(34.7%)、「かえって景気が悪くなりそう」(8.9%)と、“効果がなさそう”という人は77.3%と8割近くに達した。

 インターネットによる調査で、全国の男女1万233人(男性50.2%、女性49.8%)が回答した。調査期間は1月28日から2月11日まで。

企業で行われている不況対策

 勤め先で景気悪化・不況の影響が出ていると感じる人は、どのくらいいるのだろうか? 景気悪化の影響が「かなり出ている」(38.9%)と「やや出ている」(34.9%)を合わせると、7割以上の人が“影響が出ている”と回答。一方「あまり出ていない」(8.0%)と「全く出ていない」(2.1%)を合わせると、1割ほどの人が“影響は出ていない”と感じているようだ。

 業種別で見ると、「影響が出ている」と答えた人の割合が高かったのは「自動車関連」(94.4%)と「電気・電子」(92.9%)で、いずれも9割を超えた。中でも「自動車関連」に働いている人の8割は、「かなり出ている」と回答した。逆に「影響が出ている」の回答の割合が低かったのは「医療機関」(37.9%)と「官公庁」(57.5%)だった。

勤め先で景気悪化・不況の影響は出ていますか? (業種別、出典:インターワイヤード)

 勤め先で景気悪化の「影響が出ている」と回答した人に、職場で行われている不況対策を聞いたところ「経費削減」が64.8%で断トツ。次いで「ボーナスの減額・カット」(31.3%)、「給与の減額」(21.8%)と続いた。また「非正規従業員の削減」(20.6%)と「正規従業員の削減」(9.9%)はそれぞれ2割と1割だったが、「ワークシェアリング」については4.3%と、あまり導入されていない状況がうかがえた。

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