話をちょっと脱線させておくと、今回の記事をここまで読んでいただけているような読者には、先週・先々週と続いた筆者のキャバ嬢の記事は不評だったろう。
まだ読んでいないという方には一読していただければ幸いだが、実はあれは「低俗な週刊誌的な記事を書いたら、どういう反応があるのだろう」というテストの要素も多分に含んでいた。
案の定、誠のトップページからのPV(Page View)は少なかった。mixiニュースにフィードされた前後編はともにPCアクセスランキング上位5位以内(携帯電話からは1位)だったので、mixiの読者には相当好評だったようだ。大衆向けの文章ならば、もうネットで十分ということを示す好例だろう。
またビジネス系のネットメディアとしては、雑誌がメインの「ダイヤモンド・オンライン」や「東洋経済オンライン」「プレジデントオンライン」なども参入してきており(関連記事)、「これで本誌を買う意味があるのか?」と思うほど質の高い内容を無料で提供している。なので今後は、これらの雑誌を購入している知識層も雑誌を買わなくなるかもしれない。
結論として、紙雑誌(特に週刊誌)が生き残るのは難しいかもしれないが、本は電子書籍で利益を伸ばせる可能性がある。電子書籍は出版界の“救世主”となりうるのだ。
では、どういった電子書籍をどういった形で展開させれば、本をReinvent できるのであろうか? それを来週のテーマとして残しながら、今週はこのへんで終わりにしよう。
→電子書籍はキャズムを超えられるか?――iPodに学ぶ普及への道
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