マイちゃんには4時間に渡ってインタビューに応じていただいたのだが、“ワタシへの口説き方”の実効性についてどのように感じているのだろうか?
「いろいろ言ってきたけど、タイプかタイプじゃないかも大きいよね。ここまでしてくれなくてもタイプだったら付き合うかもしれないし、ここまでしてもタイプじゃなければ付き合わないかもしれない」
最後に彼女は、“ちゃぶ台”をひっくり返すような言葉で締めくくった。「これまでの話はなんだったんだ!?」と思われる読者の方もいるだろう。しかし筆者は最後の言葉を「恋愛というのは結局、マニュアルでどうこうできるような簡単な代物ではない」と感じたのだ。
キャバ嬢としてオンのマイちゃんを口説くなら、数十万円……いや数百万円かかるかもしれない。しかし前述したステップを踏めば、数千円から数万円で彼女のタイプかそうではないかを知ることができる。運命というのは結局、大数の法則(ある試行を何回も行えば確率は一定値に近づくという法則)が働かない中でモノを言ってくるもの。なのでマニュアルを読むことも必要かもしれないが、どんどんデートをして、どんどん告白することが大切のようだ。
最強(?)の恋愛マニュアルは結局、機微に合わせて変化する脱マニュアル化といえるだろう。マニュアルを超えたところに、最高のマニュアルがあるのかもしれない。
というわけで、今夜も西麻布のどこかで働いているマイちゃんに思いをはせながら、今週はここで筆を置くことにしよう。ネオンに輝くめくるめく官能の世界――筆者もそういう大人の世界に踏み入れられる経済力をさっさと手に入れたいものだ(原稿料は安いが……)。
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