こうすればワタシは“落ちる”――現役キャバ嬢に「口説き方」を聞いた(後編)現役東大生・森田徹の今週も“かしこいフリ”(2/4 ページ)

» 2009年03月10日 07時00分 公開
[森田徹,Business Media 誠]

 マイちゃんによると、まず「デートに誘う」ことから始めるのが基本のようだ。「(私の場合)たくさんの男性に会うから、すぐ私の頭の中から男性がフェードアウトしちゃう」と話した。忙しい彼女にとっては、とりあえず「デートに誘う」ことが重要なポイントのようだ。

 それではメールまたは口頭、どちらの方法でデートに誘えばより効果的なのだろうか? 「口で言う方が大事だという面はあるんだけど、私の場合、口ではよく言われる面があるから、どうしても信頼性みたいなものを行動に求めちゃうんだよね」という。

 忙しいマイちゃんに対し「1時間でもいいから会いたい」と言って、こちらで場所や日時を決めてしまうのはどうなのだろうか? 「そこまでして私に会いたいのなら……OK出しちゃうよね。でも、押しが強くなり過ぎると逃げたくなっちゃって……難しいね」。とはいうものの、「1時間でもいいから会いたい」という“ごり押し”はマニュアル的に悪くないようだ。

 実際、彼氏がいるときの彼女は男性からの“強い押し”で、何度かデートを重ねたという。しかし「重要なのは口では語り切れない信頼。少し極端だけど『俺の都合に合わせろ』みたいなこと言われると、『私のこと好きだって言ってたのにな……』って疑っちゃうんだよねぇ」とも。

 ちなみに筆者個人としては「1時間だけ……」といったことを口にするのは、自分が卑屈な人間になったような気がするのだが……。

オフの私の口説き方(2)――初デート当日の対応

 さて、男性からのごり押しで、彼女との短いデートの約束を取り付けたとして話を進めよう。

 「時間があるなら相手の通い慣れたお店に行ってみたいけど、この場合は1時間しかないわけでしょう? だから『どこ行こうか?』なんて言ってたら、すぐ1時間なんて経っちゃうわけじゃない……」。マイちゃんのような忙しい生活を送っている彼女と段取りよくデートをするためには、次の4つのことを欠かしてはいけないと感じた。(1)完璧な下調べ、(2)まったりと楽しいトーク、(3)(この場合ならば)オゴリ、(4)次の予定への気配り――4点だ。

 まず(1)の完璧な下調べだが、限られた時間の中でデートを最大限盛り上げるためには「『前に○○好きだって言ってたじゃん? 調べといたよ』とか言って、お店とかにリードする。すると彼女はテンションが上がり、楽しい時間を過ごせる可能性が高くなる。やはり限られた時間の中では、下調べは欠かせないようだ。

 次に(2)(3)(4)について、マイちゃんがまとめて語ってくれた。「トークが盛り上がるのはいいんだけどあまり時間がないので、トークが盛り上がり過ぎて、次の予定に遅れたりしたら最悪。どうしても、その人のせいで……ってなっちゃう。だから、トークはまったりした感じでいいから、私の予定を気にしつつ、時間になったらサッと立ち上がって、『今日は俺のためにありがとう』って会計も済ませる。ついでにタクシーを止めてくれたり、優しくされれば、絶対に落ちるね」

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