これだけは節約できない? 花粉症のつらさに財布のヒモもゆるむ

» 2009年03月04日 14時38分 公開
[Business Media 誠]

 不景気の影響で「給料が上がらない」「小遣いを減らされた」といった人もいるのでは。そんな中、花粉症のシーズンを迎えているが、花粉症に悩まされている人にとって、その対策への出費に影響は出ているのだろうか?

 今年の花粉症対策への出費について、昨年と比べ「増える」と答えた人(23%)は「減る」と答えた人(4%)の約6倍に上ることが、小林製薬の調査で明らかになった。「100年に1度の危機」と言われる経済状況の中でも、花粉症のつらさには財布のヒモも緩んでいる人が多いようだ。

 今年の花粉症対策への出費が昨年より「増える」と答えた人に、その理由を聞いたところ「花粉の飛散量が例年より多いとの予測があるから」が54%でトップ。また「多少費用がかかっても万全の対策をしたいと思っているから」(37%)と、「不況の中でも花粉症対策だけはおろそかにできないという切実さがうかがえた」(小林製薬)としている。

「花粉症対策」のための予算が「増える」と回答した理由(出典:小林製薬)

 インターネットによる調査で、20代〜50代の男女4492人が回答した。調査日は1月28日。

毎年の花粉症対策費用は?

 「今年は花粉の飛散量が多い」といった情報をメディアなどで聞いた場合、花粉症対策の費用に影響はあるのだろうか。「花粉の飛散量が多い」と聞くことによって、花粉症対策の費用が「増える」と答えた人は42%。「増える」という人にその理由を聞いたところ、「消耗品の使用量が増えるから」(54%)が最も多く、次いで「早めの対策や予防を心掛けようとするから」(46%)、「花粉の飛散量によって、対処方法が変わるから」(38%)という結果に。このほか「『今年は花粉の飛散量が多い』という予測を耳にしただけで、症状が重くなる気がする」(31%)という人も多く、花粉症対策の出費には心理的な影響もあるようだ。

「今年は花粉飛散量が多い」という予測を聞いて、花粉症対策の予算が「増える」理由(出典:小林製薬)

 花粉症対策として、毎年どのくらい出費しているのだろうか。「1000円以上3000円未満」と答えた人が最も多く29%、次いで「3000円以上5000円未満」が24%。また毎年1万円以上出費している人も14%いた。

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