日経平均は40円安、安値停滞=23日後場

» 2009年02月23日 17時22分 公開
[株式新聞]

 23日後場の日経平均株価は前週末比40円22銭安の7376円16銭と続落。景気後退懸念は根強く、上値を押さえられ安値圏で停滞した。前場にウォールストリート・ジャーナル(電子版)が、米政府がシティ普通株を追加取得する可能性が大きいと報じ、銀行株を中心に切り返しの動きを強める場面もあったが、円相場が対ドルで下げ渋ったほか、SFCG<8597.T>の破たんが相場の重しとなって、戻り売りにマイナス圏でもみ合いとなった。東証1部の出来高は21億3303万株と11営業日ぶりに20億株を上回った。売買代金は1兆2057億円。騰落銘柄数は値上がり599銘柄、値下がり1003銘柄。

 市場からは「米政府によるシティ株の追加取得が40%と伝わったことが切り返しのきっかけにはなった。ただ、これはシティ側が政府に要望しているだけの話との声もある。香港ハンセン指数など主要なアジア株式は、国内の景気対策案を好感する動きに支えられているが、支援材料のない日本では朝から続く金融不安の売りを支えられなかった」(大手証券)との指摘が聞かれた。

 東証業種別株価指数では、全33業種中、21業種が下落。クレセゾン<8253.T>、武富士<8564.T>などノンバンク株が大幅安。破たんしたSFCG<8597.T>はストップ安比例配分。川崎汽<9107.T>、新和海<9110.T>など海運株も下げがきつく、ホンダ<7267.T>、いすゞ<7202.T>など自動車株も売りが続いた。紀州紙<3882.T>、三菱紙<3864.T>、北越紙<3865.T>など製紙株や、住友商<8053.T>、三井物<8031.T>など商社株にも安い銘柄が目立った。

 半面、住友鉱<5713.T>が継続物色され、アサヒプリ<5855.T>、三井金<5706.T>など非鉄金属株も高い。住友ゴム<5110.T>、ブリヂス<5108.T>などタイヤ株も上げ基調。野村<8604.T>、新光証券<8606.T>など証券株の一角もしっかり。JR東海<9022.T>、小田急<9007.T>など電鉄株も引き締まった。

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