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» 2009年02月05日 18時20分 UPDATE

プリウスの独占市場を切り崩せるのか? 189万円の新型インサイト (1/2)

新型ハイブリッド専用車「インサイト」を発表したホンダ。これまでハイブリッド市場はトヨタのプリウスが“独走”していたが、低価格のインサイトで“待った”をかけることができるのだろうか?

[土肥義則,Business Media 誠]

 本田技研工業(ホンダ)は2月5日、東京都内のホテルで新型ハイブリッド専用車「インサイト」を発表した。2008年10月に開かれたパリモーターショーの発表会場で「新型インサイトを既存のハイブリッドカーよりもお求めやすい価格に設定することで、より多くのお客様にハイブリッドを提供していきたい」(福井威夫社長)としていたが、価格は189万円に決定※。同社のシビックハイブリッド(229万円〜285万円)やトヨタ自動車プリウスの233万円〜335万円よりも、2割ほど安くした。

※ベースモデルのGの価格。上級モデルのLは205万円、スポーティモデルは221万円。

 低価格の秘密は独自開発のハイブリッドシステムにある。従来のモーターに比べ2割以上の薄型化を実現したほか、小型車フィットに使用している部品を活用することで、コストを4割ほど削減した。福井社長は「(今の時代は)走る喜びに加え、環境性能が欠かせない。新型インサイトは燃費、走り、価格を追求し、新しい時代の幕開けとなるクルマ」と話した。

yd_car.jpgyd_car1.jpg 発表前のインサイト(左)、環境にやさしいことを強調するホンダの福井威夫社長(右)

全車にエコアシストを標準装備

 新型インサイトは「新時代コンパクトスタンダード」をコンセプトに、「環境に優しい」「使える」「Fun」「廉価」――この4つをキーワードとして開発した。ボディサイズは全長4メートル37センチ、全高1メートル42センチ、全幅1メートル69センチの5ナンバーで、5人乗りの5ドアハッチバック。燃費は10・15モード走行で、1リットル30キロメートル。国内では月間5000台の販売を目指すほか、欧米でも今春以降に投入し、年間20万台の販売を目標としている。

 新型インサイトの特徴は価格と燃費の良さだけではなく、ドライバーの低燃費運転を支援する「エコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)」をすべてのタイプに装備したことだ。

yd_car4.jpgyd_car5.jpg 1.3リットルi-VTECエンジンと軽量・小型なIMAを組み合わせている(左)、190万円を切る価格に設定したインサイト(右)

 エコアシストには「ECONモード」「コーチング機能」「ティーチング機能」――この3つの機能が備わっている。ECONモードとはスイッチをオンにすることで、「エンジンの出力制御」「アイドルストップ領域(無用なアイドリングを行わないこと)の拡大」「減速時にバッテリーへの充電量を増加」「エアコンの省エネ化」を行う。これにより燃費性能を向上させることができるという。

 コーチング機能とは運転中のアクセルやブレーキ操作によって、エコドライブ度を測定。スピードメーターの背景色によって、燃費の消費状況が分かるため、「ドライバーが色の変化を意識しながら運転することができる」(ホンダ)

 またティーチング機能ではスピードメーター内にあるマルチインフォメーションディスプレイに、“エコドライブ度”をリアルタイムに採点し、表示する。結果は葉っぱの数で表示され、運転終了後にはエンジン始動後から停止までの採点結果と、これまでの累積結果を見ることができる。「エコドライブの積み重ねで葉っぱが育つため、ドライバーはその葉っぱを成長させる楽しみがあるのでは」(同)と提案する。

yd_car2.jpgyd_car3.jpg スピードメーターを見ながらエコドライブができる(左)、Honda HDDインターナビシステムで燃費向上のアドバイスが表示される(右)

 このほかHonda HDDインターナビシステム(オプション)を装着すると、ナビの画面にエコドライブ度に応じて、アドバイスなどが表示されたり、インターナビ・プレミアムクラブを利用すれば、全国の会員の中でエコドライブ度のランキング情報なども見ることができる。

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