景気後退などの影響を受け、「派遣切り」など“暗い”ニュースが続いているが、2010年3月卒業予定の学生たちは志望業界を決めているのだろうか。
志望業界を「決めている」と答えた学生は62.6%で、前年調査を4.3ポイント下回っていることが、ディスコの調査で分かった。また志望職種の決定状況も、前年同時期と比べ7.3ポイントの減少。「急速に減退する景気動向に、慎重になっている学生たちの姿が浮かび上がった」(ディスコ)と分析している。
志望業界を決めているという学生に、5つまで業界を選択してもらったところ、前年に引き続き「銀行」がトップ。2位は「水産・食品」で、前年10位から大幅にランクアップした。また前年11位の「エネルギー」、同12位の「官公庁」がそれぞれ7位、9位にランクインするなど、景気に左右されない業界が上位となった。
逆に、円高の影響を受けた「自動車」は同8位から19位へとランクを落とした。
順位 | 業界 | 前年の業界 |
---|---|---|
1位 | 銀行 | 銀行 |
2位 | 水産・食品 | 商社(総合) |
3位 | 電子・電機 | マスコミ |
4位 | マスコミ | 電子・電機 |
5位 | 商社(総合) | 調査・コンサルタント |
6位 | 保険 | 医薬品・医療関連・化粧品 |
7位 | エネルギー | 証券・投信・投資顧問 |
8位 | 医薬品・医療関連・化粧品 | 自動車・輸送用機器 |
9位 | 官公庁・団体 | 保険 |
10位 | 素材・化学 | 水産・食品 |
インターネットによる調査で、2010年3月卒業予定の大学3年生1104人(文系男子390人、文系女子302人、理系男子295人、理系女子117人)が回答した。調査期間は1月1日から1月9日まで。
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