迷える学生たち? 志望業界の決定に遅れ

» 2009年01月21日 17時35分 公開
[Business Media 誠]

 景気後退などの影響を受け、「派遣切り」など“暗い”ニュースが続いているが、2010年3月卒業予定の学生たちは志望業界を決めているのだろうか。

 志望業界を「決めている」と答えた学生は62.6%で、前年調査を4.3ポイント下回っていることが、ディスコの調査で分かった。また志望職種の決定状況も、前年同時期と比べ7.3ポイントの減少。「急速に減退する景気動向に、慎重になっている学生たちの姿が浮かび上がった」(ディスコ)と分析している。

 志望業界を決めているという学生に、5つまで業界を選択してもらったところ、前年に引き続き「銀行」がトップ。2位は「水産・食品」で、前年10位から大幅にランクアップした。また前年11位の「エネルギー」、同12位の「官公庁」がそれぞれ7位、9位にランクインするなど、景気に左右されない業界が上位となった。

 逆に、円高の影響を受けた「自動車」は同8位から19位へとランクを落とした。

志望業界

順位 業界 前年の業界
1位 銀行 銀行
2位 水産・食品 商社(総合)
3位 電子・電機 マスコミ
4位 マスコミ 電子・電機
5位 商社(総合) 調査・コンサルタント
6位 保険 医薬品・医療関連・化粧品
7位 エネルギー 証券・投信・投資顧問
8位 医薬品・医療関連・化粧品 自動車・輸送用機器
9位 官公庁・団体 保険
10位 素材・化学 水産・食品

 インターネットによる調査で、2010年3月卒業予定の大学3年生1104人(文系男子390人、文系女子302人、理系男子295人、理系女子117人)が回答した。調査期間は1月1日から1月9日まで。

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