日本百貨店協会は1月19日、「2008年年間全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象となった全国91社280店の売上高は7兆3813億円で、前年比マイナス4.3%(店舗数調整後、以下同様)だった。
売上高が前年同月比でプラスとなったのは2月だけで、特に年後半にかけて落ち込んだ(10月前年同月比マイナス6.9%、11月同マイナス6.4%、12月同マイナス9.4%)。前年比マイナス4.3%の下落率は、金融危機の渦中だった1998年(前年比マイナス5.0%)以来10年ぶりの大きさ。
主要10都市別(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)の百貨店売上高を見ると、最も悪化したのは「名古屋」(前年比マイナス7.8%)だった。「神戸」(同マイナス5.1%)、「札幌」(同マイナス4.4%)、「広島」(同マイナス4.4%)も全国平均を下回っている。
商品別売上高を見ると、一番落ち込みが激しかったのは「家電」(前年比マイナス17.8%)だった。「家具」(同マイナス13.1%)、「美術・宝飾・貴金属」(同マイナス8.9%)、「商品券」(同マイナス8.8%)などの落ち込みも大きい。
一方で、「菓子」(前年比プラス2.6%)、「化粧品」(同プラス2.2%)、「生鮮食品」(同プラス0.5%)などは前年の水準を上回った。
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