代引利用者5割以上、収納代行は4割――規制強化に「困る」の声多数

» 2009年01月16日 12時10分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 「代金引換決済(代引)」やコンビニエンスストアで支払う「収納代行」に規制が入り、ネットショッピングなどで後払いができなくなるかもしれないというニュースが年末年始にかけて流れた。結局、今回は規制強化は見送りになったが、ネットショッピングのユーザーたちは規制の流れについてどう感じているのだろうか。

 アイシェアの調査によると、ネットショッピングをしたことがある人は96.8%。年代や性別を問わず、ほとんどの人がネットショッピングを経験していた。

 ネットショッピング経験者に支払い方法を尋ねると、トップは「クレジットカード」で84.5%。以下、「代金引換決済(代引)」(52.9%)、「振り込み」(52.9%)、「コンビニエンスストアで支払う収納代行」(41.8%)が続いた。最も利用されているのはクレジットカードだが、規制強化の対象となった代引や収納代行の利用者も多い。

インターネットショッピングで支払いはどうしていますか?(出典:アイシェア)

 今回の規制強化の動きはどれだけ認知されていたのだろうか。代引や収納代行を規制強化する動きを知っていたか聞くと、「知っていた」はわずか18.8%。男性(22.1%)の認知度が女性(14.5%)よりやや高かったが、ほとんどの人がネットショッピングを経験していたわりに、全体の認知度はそれほど高くなかった。

代引や収納代行を規制強化する動きを知っていましたか?(出典:アイシェア)

 規制強化は消費者にどういう影響を与えるのか。ネットショッピングの利用者に「代引や収納代行の規制が強化されたらどう思いますか」と尋ねると、「困る(困る+困るかもしれない)」は83.8%だった。クレジットカードがあるため、代引や収納代行は第一の決済手段とはなっていないが、それでも困る人は多いようだ。

 携帯電話による調査で、対象は男女527人(男性56.7%、女性43.3%)。調査期間は1月13日から14日。

代引や収納代行の規制が強化されたらどう思いますか?(出典:アイシェア)

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