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» 2009年01月05日 19時45分 UPDATE

銀聯カードで決済できる初のECモール「バイジェイドットコム」、1月末スタート

日本の店舗が、中国本土の顧客を対象に日本製品を売るためのECモール「バイジェイドットコム」がスタートする。ECサイト運営や物流など、海外への販売ノウハウがなくても参加できるのがポイントだ。

[Business Media 誠]

 三井住友カードは2008年12月26日、銀聯(ぎんれん)カードで決済できる中国人向けECモール「バイジェイドットコム」が2009年1月末にオープンすると発表した。

 銀聯カードは中国の銀行が発行するキャッシュカードに付与されたブランド。中国では広く普及している決済方式で、中国国内では約18億枚の銀聯カードが発行されている。三井住友カードは、日本において銀聯カードを取り扱う店舗の加盟店業務を行っているほか、中国に渡航する日本人向けに銀聯が使えるクレジットカードを発行している(参照記事)

ay_ginren.jpg 銀聯カード

中国人顧客にモノを売るためのECモール「バイジェイドットコム」

 バイジェイドットコムは、通販システム、翻訳、物流、ユーザー対応、プロモーションなどのインフラをトータルでサポートするECモールで、中国人顧客に商品を販売したい日本の店舗を対象としている。

 ポイントは、販売店は商品と商品データを準備するだけで、中国向けのECサイトを作れるというところ。バイジェイドットコムでは銀聯による決済機能を提供するだけでなく、中国人顧客が好むサイトデザイン(画面構成や配色など)を採用したり、プロの中国人翻訳者による日本の商品の良さを伝え、中国人消費者の興味を引くような表現の翻訳を行うという。また、中国の各種検索エンジン対策やメールマガジンの配信といった、ECサイトに必要なプロモーション活動も行う。

 販売店が行う配送手続きは、受注を受けた商品を倉庫に入庫するまで。EMS(国際スピード郵便)による配送や通関手続きなどは、バイジェイドットコムが行う。商品の受注から、最短2日で商品が顧客の手元に届く。

 バイジェイドットコムに出店する初期費用は60万円から。月額利用料は16万円からで、このほか手数料が必要になる。バイジェイドットコムの運営はSBIベリトランスが行う。今後SBIベリトランスでは、自社のECサイトで銀聯ネット決済を希望する企業にも、バイジェイドットコムで利用している決済ソリューションを提供していく。

 SBIベリトランスでは、1年間で約100社の出店、初年度で40億円の売上を目指すとしている。

中国人顧客に日本のリアル店舗を訴求「傑街同歩(ジェイジェストリート)」

ay_ginren01.jpg 傑街同歩(ジェイジェストリート)

 日本では、百貨店やドラッグストアチェーンなどを中心に、銀聯カードに対応するリアル店舗が増えている。ターゲットとしているのは買い物目的で日本を訪れる中国人旅行者だ。

 SBIベリトランスでは2008年11月から、銀聯カード加盟店を紹介するWebサイト、「傑街同歩(ジェイジェストリート)」(参照リンク)を運営している。現在参加しているのは、かに道楽、西武百貨店、そごう、多慶屋(たけや)、東急ハンズ、ぱぱす、プリンスホテル、マツモトキヨシ、ヨドバシカメラなどで、1年間で約300社の出店を目指す。

 ジェイジェストリートは、ショッピング目的で日本を訪れる中国人観光客を対象に、日本で銀聯カードが利用できるリアル店舗を紹介することを目的としている。三井住友カードではジェイジェストリートについて「これまでは日本を訪れる中国の団体旅行客に対し、銀聯カードの加盟店を紹介する紙のパンフレットを旅行会社経由で配布するなどしていた。しかしパンフレットは日本に来ないと入手できないため、『どこのお店で何を買うことができるかを訪日前に調べたい』というニーズに答えるために開設した」(広報部)と説明している。

 SBIベリトランスでは、バイジェイドットコムとジェイジェストリートを連動させ、ネット店舗とリアル店舗の双方向での顧客誘導や、中国への進出企業の認知度向上に繋がるプロモーションなどを展開していくという。

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