アラフォーはどっちが不安? バブル崩壊後と今の不況

» 2008年12月16日 13時39分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 バブル崩壊後の平成不況に社会人として直面したアラフォー世代(40〜45歳の女性)。バブル崩壊後と昨今の景気悪化について、仕事を失う不安はどちらの方が大きいのだろうか。

 仕事を失う不安は「今回の方が不安」が最も多く51.8%であることが、産業能率大学の調査で分かった。このほか「両方とも不安」(24.0%)、「両方とも不安を感じない」(18.0%)という結果に。「バブル崩壊後の方が不安」と答えたのはわずか6.2%だった。「これまで正社員として働き続けてきた年数が長い分、職を失うことへの不安も大きいと考えられる」(産業能率大学)という。

51.8%の女性が「今回の方が不安」と回答(出典:産業能率大学)

 仕事を続けていくために必要なスキルを聞いたところ、「専門性を高める」が35.1%でトップ、次いで「幅広い知識を身につける」で23.9%。「女性は男性に比べて専門性を高めようとする傾向が高いと言われているが、不況を切り抜けるためにも『専門性を高める』ことが有効な手段と考えているようだ」(同)

 インターネットによる調査で、40〜45歳の正社員の女性1000人が回答した。調査期間は11月14日から11月17日まで。

仕事とプライベート、どうやってバランスをとっている?

 アラフォーの女性に「仕事とプライベート、どのようなバランスをとっているか」と聞いたところ、「仕事優先+やや仕事優先」(54.2%)の方が「生活優先+やや生活優先」(45.8%)をわずかに上回っていた。この要因として、「年齢的に管理職であったり、重要な仕事を任されていたりと、立場的に仕事を優先せざるを得ない状況にある」(同)と見ている。

 一方で「人生を豊かにする上で最も重要な時間」を尋ねたところ、「家族と過ごす時間」(32.9%)、「趣味などの時間」(32.1%)、「1人の時間」(12.8%)などの答えが続き、「職場での時間」を選択した人はわずか1.7%。男性は仕事中心になりがちだが、女性はプライベートの時間も大切にしているようだ。

 ちなみに「バブル期世代」と呼ばれることについて、どのように感じているのだろうか。30.6%の人は「確かに華やかな時代だった」と回答しているものの、43.1%の人は「言われるほど華やかな時代ではなかった」と答えた。「ワンレンボディコンの女性がディスコで踊っていた」など、バブルを象徴する光景はあったが、それは一部の現象だったのかもしれない。

「バブル期世代」と呼ばれることについてどう思いますか? (出典:産業能率大学)

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