ターゲットは出張客? 「コメダ珈琲店」「矢場とん」「山本屋本店」にSuica導入

» 2008年12月16日 04時17分 公開
[Business Media 誠]

 トヨタファイナンスとJR東日本は12月12日、名古屋駅の新幹線地下街「エスカ」のテナントに「Suica」を導入することについて合意したと発表した。

 導入するのは、味噌煮込みうどんの「山本屋本店」、“シロノワール”が有名な「コメダ珈琲店」、みそカツの「矢場とん」など、いずれも“名古屋の味”として人気が高い店。山本屋本店とコメダ珈琲店は12月22日から、矢場とんは2009年1月下旬から導入する。

トヨタファイナンスとJR東日本の業務提携

 トヨタファイナンスとJR東日本は、2007年11月に業務提携を行っている(参照記事)。提携の主な内容は2つあり、1つは提携クレジットカード(TOYOTA TS CUBIC VIEW CARD)を発行すること(参照記事)、そしてもう1つはQUICPayとSuicaの両方が使える加盟店をトヨタファイナンスが名古屋圏を中心に拡大することだ。

 今回、エスカでSuicaが導入されたのは、この業務提携に基づいている。名古屋エリアではJR東海がIC乗車券「TOICA」を導入しているが、JR東海はTOICAの電子マネー利用に消極的なため、トヨタファイナンスは駅構内でもSuicaの加盟店獲得を積極的に行いやすいという事情もある。

 トヨタファイナンスは今回の店舗がSuicaを導入することについて「『エスカ』は名古屋駅の新幹線改札口に近接し、関東圏の出張者や旅行者の人気が高い。そのためSuicaの利用ニーズが高いと考えた」と説明している。

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