ブラックフライデーのオンライン消費、前年比1%増

» 2008年12月01日 10時45分 公開
[ITmedia]

 米Web調査会社comScoreは11月30日、世界的な景気後退の中、米国のオンライン年末商戦が前年比微増で始まったと報告した。

 米国の年末商戦は感謝祭(11月第4木曜日)の翌日「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」から本格スタートする。comScoreの調査では、2008年のブラックフライデー(11月28日)のオンライン支出額(旅行、オークション除く)は5億3400万ドルと、前年のブラックフライデーから1%増えた。

 感謝祭当日のオンライン支出額は2億8800万ドルで前年比6%増、11月1〜28日までは104億1000万ドルで、前年から4%の減少となっている。

 「初期段階の報告では、小売業界が厳しい情勢にある中で、ブラックフライデーの小売店での売り上げは予想をわずかに上回っている。オンラインでもその傾向が見られ、感謝祭とブラックフライデーの売り上げは前年比で2%増えた」とcomScoreは述べており、小売店の値引きやプロモーションに消費者が前向きに反応したのだろうと説明している。

 comScoreは、感謝祭の後の月曜日「サイバーマンデー」(休暇明けで職場に戻った人が職場のPCで買い物をするため、オンラインショッピングが増える)については、「消費者支出に影響する要因が非常に不安定なため、予測が困難」としている。2008年の年末商戦(11〜12月)のオンライン支出全体については、前年と変わらず292億ドルと見込んでいる。

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