無断転載コンテンツはオリジナルより読まれている――米企業調査

» 2008年11月14日 10時07分 公開
[ITmedia]

 無断転載されたネットコンテンツを読んでいる読者は、そのコンテンツを正規のサイトで読んでいる読者の約1.5倍に上る――Webコンテンツ監視プラットフォームを提供するAttributorが11月13日、このような調査結果を公表した。

 調査はエンターテインメントやスポーツ、IT、政治などさまざまな分野のパブリッシャー100社以上を対象に行った。300億を超えるWebページを1カ月スキャンして、これらパブリッシャーのコンテンツを無許可で転載しているWebサイトを特定し(転載が元の記事の50%未満の場合は除く)、そのページビューをWeb分析会社Compete.comのデータから推定した。

 その結果、コンテンツ無断転載により、パブリッシャーは平均で年間15万ドル以上の広告収益を逸失していることが示されたという(インプレッション単価を1ドルとした場合)。許可を受けていないサイトに転載されたコンテンツを読んでいる読者は、正規のサイトで読んでいる読者の約1.5倍。特に自動車と旅行のカテゴリーでこの比率が高く、5〜7倍になるという。

カテゴリー別の比率。自動車、旅行、映画レビュー、エンターテインメント、スポーツ、テクノロジー、アドバイス、環境、医療、政治の順となっている

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