インタビュー
» 2008年11月07日 11時00分 UPDATE

“新金融”がやって来た! maneo VS. SBIプロスパー(前編) (1/3)

欧米などで広がっているソーシャルレンディングが日本でもスタートした。個人と個人のお金の貸し借りを仲介するサービスだが、具体的にはどんなビジネスモデルなのだろうか。10月に開業した、maneo(マネオ)の妹尾社長に話を聞いた。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「お金を借りなければならない」といった事態に陥った場合、まずどういった相手から借りることを想像するだろうか。親、友人、知人などのほか、銀行や消費者金融を思い浮かべる人も多いはず。しかしこの10月に、従来の金融とは違った、複数の個人と複数の個人のお金を貸し借りを仲介する「ソーシャルレンディング」がスタート。見知らぬ個人からでもお金を借りられるようになったのだ。

 ソーシャルレンディングとはインターネットを通じて、資金の借り手と貸し手を結びつけるサービス。この個人向けローンを補完する仕組みは2005年ころから広がり、英国の「Zopa(ゾーパ)」や米国の「Prosper(プロスパー)」などが存在する。このほか中国や韓国などでも市場は拡大していったが、ついに日本にも“上陸”した格好だ。

 日本で初のソーシャルレンディングのサービスを始めた「maneo(マネオ)」。消費者などにお金を貸すことができる貸金業、ファンドの勧誘などが行える第二種金融商品取引業、それぞれの登録を済ませ、10月15日に営業をスタートさせた。maneoのソーシャルレンディングの仕組みを紹介しよう。

オークションとSNSを組み合わせたmaneo

 maneoのサービスは、インターネット上でオークション市場とSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を組み合わせ、お金の借り手と貸し手を仲介するというもの。借り手になるには日本在住の20歳以上60歳未満で、税込年収300万円以上であるほか、maneoの審査に通らなければならない。借り手の本人確認の際には源泉徴収票など収入を証明するもの、保険証のコピー、銀行の預金口座などのほか、消費者金融を主な会員とする全国信用情報センター連合会の信用情報を活用する。

 ID取得後は借入希望金額・金利・期間を設定するほか、借入目的などを入力。そして貸し手側はこれらの情報を見て信頼できる借り手かを判断し※、入札を行う。借入条件と入札条件がマッチすれば「オークション成立」となり、成立から7営業日目にmaneoからお金が振り込まれるという仕組みだ。

※このほかSNSに参加したり、ブログを見たり書いたりすることで情報交換ができる。

 借入金額は10万円以上200万円まで、返済期間は6カ月以上3年以内としている。ただ借り手の職業や年収、勤続年数、家族構成、借入残高などに基づいて、借入金額の上限や返済期間を設定。

 一方の貸し手は、借り手が返済不能に陥る可能性があるため、貸し倒れリスクを負わなければならない。そのため1人の貸し手が1人の借り手に貸せる金額を1万円〜20万円に設定することで、分散投資を促している。もし返済が滞れば、まずはメールや郵便で返済を促すが、延滞発生日から90日が経過すると、債権の回収業務を営むサービサーに債権を売却するという。

yd_maneo1.jpg お金を借りたい個人(ボロワー)とお金を貸したい個人(レンダー)をマッチングさせるソーシャルレンディング(出典:maneo)
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