利便性だけを考えたなら、都心部に住環境を求めるべきです。しかし、子どもを育てようとする時、都心部は理想的な環境でしょうか? 「住宅に関する世論調査」では、都心住居の魅力として「商業施設や交通の拠点が多い」が1位を占めている反面、「日当たり・騒音や大気汚染など住環境が悪い」という不安や不満の声が同じくらいあることが分かります。利便性にプラスして、自然の多い環境を求める声は意外にも多いと言えるでしょう。
近年、都心の住宅では、自然を住環境に取り入れようとする構造が増えています。マンションなら共有スペースに広大な緑のエリアを設計するほか、もともとの自然環境を生かした住宅作りが見直されています。
例えば、歴史的な資産を持ち、緑が豊かでもある京都府では、自然景観や歴史的景観を守るため、建物を建てる際には細かな規制があり、多くの地区が都市計画法に基づいて定められる地区である「風致地区」に規定されています。住人と行政の協力により、都心でありながらも風情ある緑豊かな街並みが保存されているのです。規制に縛られるといったデメリットもありますが、自然豊かな街並みにこだわりを持つなら、風致地区をチェックするのも1つの手ではないでしょうか。
また、大規模開発物件のほとんどはファミリー向けですが、そこには家族で暮らすための施設が周囲に多いことも注目したい点です。マンションの場合は、階下や周囲に大型スーパーや託児所を備えていることもあります。また「○○タウン」など、1つの街として開発された地域の一戸建ての場合も、スーパーや病院など生活に必要な一通りの施設が充実していることが多いです。
(C) NEXT Co.,Ltd. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング