ジェネリック医薬品を使わない理由、「医者に薦められないため」が65%

» 2008年10月20日 11時01分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 特許期間の切れた新薬とほぼ同じ成分、同じ効果でありながら低価格で提供できるジェネリック医薬品。2008年4月から医者が記入する処方せんの様式が変更され、ジェネリック医薬品の利用促進が図られているが、実際に使ったことがある人はどれだけいるのだろうか。

 アイシェアの調査によると、医者から薬を処方されたことのある人でジェネリック医薬品を使った経験がある人はわずか23.9%に過ぎなかった。

 ジェネリック医薬品を使用した経験がある人は、どのような理由から使うことにしたのだろうか。使用経験のある人に尋ねると、「価格が安いため」が52.2%と最も多かった。以下、「医者に処方されたため」(42.2%)、「効能に差がないため」(23.3%)が続いた。男性では「価格が安いため」が1位だったが、女性では「医者に処方されたため」が1位だった。

ジェネリック医薬品を使った理由は何ですか?(出典:アイシェア)

 価格が安いにも関わらず、半分以上の人がジェネリック医薬品を使っていないのはなぜなのだろうか。使用経験のない人に理由を尋ねると、「医者に薦められないため」が65.0%でトップ。以下、「ジェネリック医薬品を知らなかったため」(12.9%)、「効能面で不安なため」(5.9%)が続いた。ジェネリック医薬品の使用には、薬を処方する医者の意思が大きく関わってくるようだ。

 携帯電話による調査で、調査対象は男女376人(男性51.1%、女性48.9%)。調査期間は、9月22日から28日。

ジェネリック医薬品を使ったことが無い理由は何ですか?(出典:アイシェア)

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