さて、1・2位のダブル受賞を目指していた誠倶楽部メンバーの成績はどうなったのだろうか。
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誠倶楽部1号の運用成績は−15.71%で、年率換算すると−62.35%。チャートを見ると、“見事な”右肩下がり。銀行株を中心に運用していたため、金融危機の影響をまともに受けた格好となった。それでもTOPIX(1648位、−17.63%)と日興アセットマネジメントの「nikko am キャピタルオープン」(1752位、−18.38%)を上回ったため、1号はご満悦だ。
誠倶楽部2号の運用成績は−12%強。「純資産の半分以上を株式で保有しなければならない」というルールを破ったために夏の陣の受賞資格を失ってはいるが(参照記事)、あえてランキングに当てはめると800位あたりになる。
当初の運用成績は好調だったが、ポートフォリオの銀行や商社、海運株などの下落率が大きかったため、後半にかけて順位を下げた。パフォーマンスが良くない銘柄を売却して、違う銘柄に順次切り変えていく方針をとると最初に宣言していたのだが、結局最後までポートフォリオに変化はなかった。損切りできない性格を露呈したようだ。
投信王では9月に夏の陣が終わり、10月から秋の陣が始まった。「日経平均株価が史上○番目の下落率(上昇率)」というニュースが幾度となく流れる中、参加者たちの運命も大きく分かれている。
投信王に限らず、「投資家はこれからどうすればいいのでしょうか?」ともりたさんに尋ねると、「為替市場で日本円が強くなっていることもあるので、現金を持つのが一番ですね」とのこと。「“もうけよう”ではなく“負けないこと”が大事。今は勝負する時ではなく、研究する時です。もし取引するなら、株でもFXでも超短期で売買するしかないと思います」とアドバイスしてくれた。
1号、2号ともにパッとしない結果に終わった「誠倶楽部II」。編集部ではまた違う形で次の企画を考えているので、お楽しみに。
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