信頼感がないのは「官僚」それとも「国会議員」

» 2008年10月07日 12時44分 公開
[Business Media 誠]

 相次ぐ不祥事などによって、政治家や官僚などに不信感を抱いている人も多いはず。世論調査機関の中央調査社の調べによると、官僚と国会議員を「信頼できない」という人が約6割に達していることが分かった。社会保険庁の年金記録漏れ問題や政治家の失言などに、根強い不信感をうかがわせる結果となった。

 国会議員、官僚、裁判官、マスコミ、銀行、大企業、医療機関、警察、自衛隊、教師について「ほとんど信頼できない」から「大変信頼できる」の5段階で評価を聞いたところ、自衛隊と医療機関(いずれも3.3)、銀行(3.2)の信頼度が高かった。自衛隊と医療機関は過去の調査においても高い評価を得ているが、銀行は不良債権問題に揺れた2000年(2.7)と2001年(2.8)の評価は低迷、しかしその後は上昇している。ちなみに信頼度が低かったのは「官僚」(2.1)と「国会議員」(2.2)で、調査開始以来(2000年〜)信頼感が低迷している。

 調査員による聞き取り調査で、満20歳以上の男女1306人が回答した。調査期間は8月8日から8月17日まで。

(出典:中央調査社)

情報公開が進んでいないのは「官僚」

 「国民に信頼されるよう努力してほしい」機関・団体については、「国会議員」が52.8%で断トツ。過去の調査でも「国会議員」はトップだったが、今回は前回(63%)と比べ10ポイントほど減少した。一方「官僚」と答えた人は21.1%だったが、前回(13%)と比べ大幅に増加した。

(出典:中央調査社)

 また「閉鎖的で国民に対して情報公開が進んでいないと思う」機関・団体を2つまで挙げてもらったところ、「官僚」が54.6%で最も多かった。消えた年金問題の影響もあり、2007年の調査と比べ7ポイントの増加。以下「国会議員」(40.0%)、「警察」(20.9%)、「医療機関」(13.1%)、「裁判官」(11.0%)、「自衛隊」(9.7%)、「教師」(5.6%)、「マスコミ」(5.2%)、「大企業」(4.8%)、「銀行」(3.9%)と続いた。

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