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» 2008年10月03日 22時06分 UPDATE

大出裕之の「まちと住まいにまつわるコラム」:集え、間取り図好き!――「間取り図ナイト3」に行ってきた (1/2)

世の中には「間取り図を見ているだけで楽しい」という人たちが少なからずいる。そんな間取り図好きが集まるイベントがある、しかも3回目と聞いて、さっそく潜入してみた。

[大出裕之,Business Media 誠]

「まちと住まいにまつわるコラム」とは?

「HOME'Sまちと住まいの研究室」編集長、大出裕之氏が“街とすまい”をテーマに執筆するコラム。気になるニュースや事柄、新商品や新サービスなどを取り上げ、住まいの専門家ならではの視点で語ります。

大出裕之(おおいでひろゆき):情報媒体や、PC・IT系メディアの編集を長年勤める。ついでにボランティアとして、東京商工会議所のプロジェクトXSHIBUYAを手伝い中。途中ネットベンチャーの起業などを経て、現在は住宅・不動産情報ポータルサイトHOME'Sにて、まちと住まいについてのWebメディアの運営や冊子の刊行などを行っている。「「HOME'Sまちと住まいの研究室」」編集長。


 秋分の日、お台場のZepp東京にあるイベントハウス「TOKYO CULTURE CULTURE」へ行って来た。ここは飲んだり食べたりしながらトークライブや音楽ライブを楽しめる店で、イベントがある日だけオープンする。

 TOKYO CULTURE CULTUREで何を見てきたか? それは「間取り図ナイト3」というトークライブだ。間取り図で何をトークするのかという若干のいかがわしさ、しかも有料ライブハウスで実施するという強気の姿勢、しかしそれが“3”であるという事実。これは読者諸兄にリポートしなければならないと思ったのだ。

ah_PICT1118.jpg 近くにはクルマのテーマパーク「MEGA WEB」や大観覧車などがある

mixiの「間取り図大好き!」コミュニティが開催したイベント

 「間取り図ナイト3」でメイントークを担当するのはmixiで「間取り図大好き!」コミュニティを管理している森岡友樹氏と、住宅都市整理公団総裁の大山顕(おおやまけん)氏、デイリーポータルZのライター大塚幸代氏の3人。

 mixiの「間取り図大好き!」コミュは、何とメンバーが7万人を越える大所帯。不動産系ではよほど大きいコミュでも1万人を超えるものはない。人気の「東京R不動産」のコミュですら4000人台であることからも、この異常事態(?)はご理解いただけるだろう。「間取り図大好き!」の理念は、“間取り図を見て、引越しした自分を想像して、空想の中で楽しめる人達に捧げるコミュニティ”。何と素晴らしいコミュなのだろうか。

 100人以上を収容できるTOKYO CULTURE CULTUREでは、さまざまなライブが開催される。「間取り図大好き!」コミュのパワーが原動力なのか、「間取り図ナイト3」のチケットがソールドアウトするスピードはその中でも速い方だったということだ(ソールドアウトすることだけでも、ある意味驚きの事実なのだが)。

ah_PICT1005.jpg 満員の店内。間取り図がなぜここまで人を引きつけるのか

 メイントークに参加する住宅都市整理公団総裁の大山顕氏は、知る人ぞ知る有名人。全国各地の団地を歩き回り、その分析結果をWebサイトで公開しているのだ。ちなみに団地だけでなく工場やジャンクションもお好きなようで、写真集だけでなくDVDまで出している。聞くところによると、団地を撮影する際に「布団が邪魔だ」といって、それをどかせるくらいの情熱をお持ちだそうだ。撮影に邪魔な建物を工事で移動させた故黒澤明監督をほうふつさせる。

間取り検索ライブバトルの結末は

 名前だけではなくメンバーからも怪しさが漂う「間取り図ナイト3」。前半はお客さんが持ち寄った“話のネタ”になるような間取り図を見ながらのトークライブ。わざわざ持ってくるだけあって驚きの間取り図が多いのだが、それがどのように面白いのかをきちんと解説して盛り上げてくれるので、会場は爆笑が続いた。

ah_PICT1025.jpg なぜかドアが2つある部屋の間取り図

 前回と前々回もこうして珍しい間取り図が紹介されたのだが、「間取り図ナイト3」では後半にスペシャル企画が登場。不動産物件検索サイトを運営する3社を集めて、“間取り検索ライブバトル”が行われたのだ。

 間取り検索ライブバトルとは、来場者から理想の間取りや設備、最寄り駅などの要望を聞き、自社サイトを使っていかに要望に近い物件を検索できるかという戦いである。「HOME'S」を運営するネクスト、「住宅情報ナビ」を運営するリクルート、そして「HOUSECO(ハウスコ)」を運営するカヤックの3社が競ったのだ。

ah_PICT1042.jpg 左からネクストの古谷圭一郎氏、リクルートの河内純也氏、カヤックの天羽裕美氏

 “間取り検索ライブバトル”は3本勝負。1本目は、武蔵小杉から溝の口辺りで家賃7万5000円、間取りは2DK、風呂は追い炊き可能で、サーバールームに使用できる部屋ありという条件。

 まず最初に条件に近い物件を出してきたのは、ネクストの「HOME'S賃貸」。リクルートの「フォレント」では残念ながら検索できなかったが、住宅情報ナビに切り替えて、追い炊きにこだわった分譲物件を紹介、笑いをとることに成功した。カヤックのHOUSECOはそもそもユーザーと建築家のマッチングサイトでしかないので「Yahoo!不動産」を利用するというおきて破りの手段で対抗していた。

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