「オンラインの方が実店舗よりも便利」という消費者が増加――Cisco調べ

» 2008年09月30日 08時22分 公開
[ITmedia]

 ベビーブーム世代(45〜64歳)を含め、米国の主要な消費層は、一般的な店で買い物をするより、オンラインで購入し、決済する方を好む――。米Cisco Systemsは9月29日、Cisco Internet Business Solutions Group(IBSG)による調査結果を発表した。調査は1500人の消費者を対象に実施した。

 オンラインショッピングは、実店舗の体験を再現するというのが従来の姿だった。しかし消費者の要求に応えるには、実店舗がオンラインに学ぶ必要があるという実態が、今回の調査から浮き彫りになったとしている。

 実店舗での買い物経験についての調査によると、調査対象者の50%が、決済のプロセスに時間がかかり過ぎると回答。48%は欲しい商品の在庫がない、46%は欲しい商品が見つからないとし、22%は適切なクーポンをもらったことがない、20%はレシートの管理が面倒と答えた。

 オンライン利用を好む消費者の増加にともない、決済方法の好みも変化している。PayPalやモバイル決済サービスObopayなどを利用する消費者の87%が、実店舗でもモバイル決済を利用したいと考えている。市場調査会社PELORUS Groupによると、非接触ICタグ(RFID)やショートメッセージサービス(SMS)、生体認証などを利用した決済の市場は、2010年には4000億ドルに達する見通しという。今回のCiscoの全調査対象者の23%も、実店舗で携帯電話による決済をしたいと答えている。

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