2008年上半期、最も怖いと感じたニュースは?

» 2008年09月29日 13時44分 公開
[Business Media 誠]

 怖いと感じたニュースは何? 三菱総合研究所の調査によると、2008年上半期(1〜6月)に起きたニュースの中で、怖いと感じたのは「中国製ギョーザ農薬混入問題」(30.7%)と「秋葉原通り魔事件」(29.2%)の2つに回答が集中したことが、分かった。

 以下「原油・穀物など価格高騰問題」(13.4%)、「岩手・宮城内陸地震」(5.7%)、「四川大地震」(4.2%)と続いた。この結果について、三菱総合研究所は「地震や殺人事件など、一旦発生すれば市民自身が避けられないニュースや、物価や年金など経済的影響が大きいニュースを怖いと感じる傾向が強い」としている。

 1年前と現在を比較して、あなた自身にとってリスクは増大しているか? と聞いたところ「非常に高まった」「ある程度高まった」と考えている人の合計は65.9%。また国家のリスクがここ1年間で高まっている、と感じている人は71.1%。多くの人はリスクが高まっていると感じていることについて、「食品や石油の高騰、治安の悪化など市民生活の根底に関係する問題や大規模な災害が発生しているため」と見ている。

 インターネットによる調査で、20歳以上の2072人(男女1036人ずつ)が回答した。調査期間は8月7日から8月8日まで。

2008年上半期のニュースで、最も怖いと感じたのは? (クリックしてすべてを表示、出典:三菱総合研究所)

脅威に感じるリスク

 個人が最も脅威に感じるリスクを聞いたところ、「自然災害の発生」で49.3%。次いで「犯罪増加」(11.4%)、「大規模感染症の発生」(7.4%)、「テロ」(5.6%)、「食品の安全性の破たん」(4.6%)だった。同社が2004年に実施した調査によると、「自然災害の発生」(46.5%)、「犯罪増加」(10.8%)だったことから、今年の結果と大きな変化はなかった。しかし「大規模感染症の発生(1.5%から7.4%)、「食品の安全性の破たん」(1.4%から4.6%)は、大幅に増加。「新型インフルエンザが社会的に大きく取り上げられたり、食品偽装や農薬混入などの諸問題が生じたため」(三菱総合研究所)という。

個人が脅威に感じるリスク(クリックしてすべてを表示、出典:三菱総合研究所)

 さまざまな脅威に対し、日頃から備えをしている人はどの程度いるのだろうか。「食品の安全性の破たん」(39.8%)、「病気やけが(災害や事故を除く)」(38.5%)、「事故に遭遇(交通事故、火災除く)」(31.3%)などに対し、何らかの対策を講じている人が多かった。

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