総務省の2007年度通信利用動向調査(外部リンク、PDF)によると、インターネットの個人利用率は74.4%で、企業利用率は98.7%。もはやビジネス上では欠かせないツールとなっているが、インターネットにおける企業の顔、公式Webサイトが最も売り上げやブランド価値向上に貢献している企業はどこなのだろうか。
日本ブランド戦略研究所がWebサイトの価値を売上価値(Webサイトが何らかの形で関わった売り上げがどれだけあるか)と情報価値(Webサイトがどれだけ閲覧されているか)の2点から調査したところ、有力企業を中心とする255社で最も価値の高いWebサイトはトヨタ自動車で、1421億7800万円の価値があることが分かった。同社が1位なのは調査開始以来6年連続のこと。日本ブランド戦略研究所によると、「Webサイトへのアクセス数が多く、またアクセスした人が閲覧したページ数が多い。そして商品を購入した際にWebサイトを参考にした人が多かったことが理由」という。以下、全日本空輸(1091億1300万円)、本田技研工業(865億6200万円)が続いた。上位5位までの顔ぶれは2007年の調査と変わらなかった。
また、業種別のランキングはどのようになっているのだろうか。各業種の1位は以下の表の通りで、調査した12業種のうち8業種では2007年と順位は変わらなかった。2007年と1位が交代した業種は、トイレタリー・製薬(花王)、情報・通信(NTTドコモ)、エネルギー(出光興産)、官公庁(国税庁)だった。NTTドコモは2007年より200億円以上価値を上げ、100億円以上価値を下げたauを追い抜いた。ちなみに、出光興産と国税庁は今回が初めての調査対象。
財務調査とインターネットによるアンケート調査によるもので、アンケート調査の回答者は全国の一般消費者1万9100人。調査時期は2008年6月。
業種 | 企業名 | Webサイトの価値(円) |
---|---|---|
電子・電機 | 松下(電器産業・電工) | 713億4700万 |
情報・通信 | NTTドコモ | 658億4700万 |
自動車 | トヨタ自動車 | 1421億7800万 |
住宅関連 | 積水ハウス | 229億8100万 |
トイレタリー・製薬 | 花王 | 115億900万 |
趣味・娯楽 | ベネッセコーポレーション | 283億5400万 |
食品・飲料 | キリン(ビール・ビバレッジ) | 368億6800万 |
運輸・レジャー | 全日本空輸 | 1091億1300万 |
流通 | ユニクロ(ファーストリテイリング) | 291億5300万 |
金融 | 野村證券 | 496億7900万 |
エネルギー | 出光興産 | 119億2300万 |
官公庁 | 国税庁 | 19億8600万 |
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