PASMO協議会と株式会社パスモは、9月4日、首都圏で利用できる交通ICカード「PASMO」の発行枚数が8月30日に1000万枚を超えたと発表した。PASMOがサービスを開始してから、約1年5カ月で1000万枚を超えたことになる。
FeliCaを利用した交通ICカードで発行枚数が1000万枚を超えているのは、PASMOのほかはJR東日本の「Suica」のみ。FeliCa電子マネーとして見れば、ビットワレット「Edy」、Suicaに続き3番目に発行枚数が多い電子マネーといえる。
→モバイルEdy端末数、800万突破――FeliCa決済利用状況(6月版)
PASMO協議会に加盟している鉄道23事業者の利用状況をまとめたところ、平均利用割合は定期外利用が65.6%、定期利用が76.9%(2008年5月現在)。
PASMOは、首都圏の私鉄・地下鉄やバスで利用できる共通IC交通乗車券として、2007年3月18日にサービスを開始した(参照記事)。先行するJR東日本のIC乗車券Suicaと相互利用でき、首都圏の電車やバスに1枚で乗れるという利便性が評価され、PASMO協議会の予想以上の人気を博し、発売約1カ月で販売を中止する事態となったが(定期券タイプを除く、参照記事)、同年の9月に制限は解除された(参照記事)。
PASMO導入前には、首都圏の私鉄・地下鉄に1枚で乗れる共通乗車券として、磁気乗車券「パスネット」が利用されていた。その後パスネット協議会は「PASMOが普及し、パスネットからPASMOへの移行も順調に進んでいる」という理由で、2008年3月、自動改札におけるパスネットの利用を終了している(参照記事)。
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