個人投資家の間で急速に浸透しつつあるFX(外国為替証拠金取引)。矢野経済研究所の調査によると、口座数は123万7319口座(2008年3月期)で前年同期比91.9%増加している。
同研究所が実施した「動向調査」によると、FXの口座を開設している人は全体の10.9%に達していることが分かった。FXの口座を持っている人の男女比は、男性が74.1%、女性が25.9%。またFXの認知度は「FXを知らず、かつFXの口座を開設していない人(18.8%)」を除くと、全体で81.2%に達した。
FXの口座を開設した時期を聞いたところ、調査時点から「1年未満」が最も多く44.2%、このほか「1~2年未満」(28.0%)と「2年以上」(27.6%)が拮抗していた。口座開設時期ごとに男女の構成比を見ると、「2年以上」は22.0%だった女性は「6カ月未満」では31.6%と、最近になるほど口座を開く女性比率が高くなっている。
インターネットによる調査で、全国の30~50歳代の男女9993人が回答した。調査時期は8月。
英タイムズ紙では外貨取引に熱中する日本の主婦のことを「キモノトレーダー」と報じていたが、FXの口座を持つ主婦はどの程度いるのだろうか。FX口座開設者を職業別で見ると、「会社員」が圧倒的に多く56.7%、次いで「自営業」(10.6%)、3番目に「主婦」(10.4%)という結果に。
FXの口座を持っていない人(7029人)のうち、「いずれはFX取引を始めたい」という人は44.2%。一方で「取引するつもりはない」は39.9%と、わずかながらFXに興味を持っている人が多いようだ。
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