節約によって浮いたお金は何に使う?

» 2008年09月03日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 値上げをする商品が相次いでいるため、「家計が苦しい」と感じている人も多いはず。消費者は値上げをどのように考え、どのように対処しているのだろうか。

 現在の節約度について聞いたところ、「まだ削れる部分は残っている」と答えた人は90%であることが、C-NEWS編集部の調べで分かった。また「あとどれくらい出費を抑えられるのか」という質問には、月あたりの平均は7257円。余力を残した節約をしている理由として「心のゆとりを保ちたいので」(47%)、「節約しすぎると窮屈なので」(42%)といった答えが目立った。

 この結果について「実は切り詰めながらも、やり繰りすることで確保している自分の『ゆとり枠』。現状なりの“のりしろ”を持っているようだ」(C-NEWS編集部)としている。

 インターネットによる調査で、学生を除いた20〜69歳の男女1000人(男女500人ずつ)が回答した。調査期間は7月28日から7月29日まで。

どれくらい節約していますか? (出典:C-NEWS編集部)

意識して出費を減らしているのは「外食費」がトップ

 最近の値上げへの対策として、意識して出費を減らしているものは「外食費」がトップで64.5%、以下「趣味、娯楽、レジャー費用」(55.3%)、「ガソリン、駐車場などの車両関係費」(54.1%)、「ファッション、美容などの費用」(44.3%)と続いた。もし物価が値上がり前の水準に戻った場合、節約によって浮くお金を何に使いたいか? と聞いたところ「貯蓄・投資」が最も多く63%、次いで「趣味・娯楽」(33%)、「ファッション、インテリア、美容、健康」(13%)、「外食、飲み代」(11%)という結果に。

物価が値上がり前の水準に戻った場合、節約によって浮くお金を何に使いたいか? (出典:C-NEWS編集部)

 節約によって浮いたお金の使い道として「基本的に貯蓄を続けるが、どうしても欲しいものが出てきた場合のみ使う」(男性25〜29歳、未婚)、「仕事に関してより専門的な分野に進むために学校で勉強し直すなどに使う」(男性30〜34歳、未婚)、「節約してお金を浮かすというよりは、環境対策として節約していきたい」(男性40〜44歳、既婚)など、将来への不安から貯蓄や自己啓発にお金を回そうとする傾向がうかがえた。

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