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» 2008年09月01日 16時30分 UPDATE

29年目の真実が明らかに?:キン肉マンに登場した牛丼屋を探してみた (2/2)

[堀内彰宏,Business Media 誠]
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どうやって探せばいいのか

ah_pati.jpg 住之江公園駅近くのパチンコ屋ではキン肉マンフェアを行っていた

 住之江区は大阪の中心部から少し南に離れた土地。難波駅から南海電車の普通列車に乗ると10分ほどで粉浜駅に着く。この辺りは大阪中心部で働く人々のベッドタウンとなっているため、団地が数多く点在。その団地の1つで嶋田氏は生まれ育った。

 29年前に存在したという牛丼屋をどうやって探すのか。筆者はまず、西長堀にある大阪市中央図書館を訪れ、1979年前後の住宅地図や職業電話帳を調べることにした。

 しかし場所が絞り込めていない状態では、住宅地図で探すのは手間がかかり過ぎるため、途中で断念。職業電話帳でも、牛丼屋らしき名前の店は見つからなかった。そもそも、住宅地図や職業電話帳はリアルタイムで更新されるものではないので、編集される間に牛丼屋が開店して、売り上げ不振からすぐに店をたたんだ、ということがあれば記録には残らない。

 データが残っていないなら仕方がない。そこで筆者は住之江区へ向かい、地域の人に話を聞くことにした。

サーフショップがヒントに

 粉浜駅を降り、駅前の商店街で29年前の牛丼屋について尋ね回る筆者。「何でそんなどうでもいいこと調べてるの?」といった問いかけにも負けず聞き込みを続けたが、当然ながらそんな昔のことを覚えている人はいなかった。区の中心付近の広場では、ちょうど地域の盆踊り大会が開かれていたため、そこでも話を聞くことができたのだが、誰も知らない。そもそも30年前からずっと住んでいるという人自体が少ないのだ。

ah_dan.jpg 牛丼屋の場所を教えてくれたナイスガイ

 落胆する筆者。しかし、ある店を訪れた時、ついに29年前の牛丼屋を知っているという男性に出会えた。区内で配管工事会社を経営するという男性。最初に尋ねたときは「知らない」と言われてしまったが、「こんな風に書かれているんですよ」とマンガ(第3話「キン肉星からの使者の巻」の冒頭)を見せると、牛丼屋の隣に描かれていたサーフショップに反応。「そういえばこのサーフショップの隣になか卯があって、後輩がバイトしていた」と思い出してくれた。

 男性が示してくれた場所は住之江区の中央、国道26号線と国道479号線が交わる場所。向かってみると、マンガに描かれていたサーフショップはまだ残っていたが、なか卯はクリーニング屋になっていた。近所の人に確認したところ、ここに29年前なか卯があったことは間違いないという。しかし、売り上げ不振だったようで、すぐに潰れてしまったということだ。

ah_e.jpgah_mise.jpg 第3話「キン肉星からの使者の巻」の冒頭シーン、S英社に転載はダメだと言われたので自分で描いてみました(左)、現在の風景を写真に撮ってみた(右)

 話だけではなく記録として示せる資料はないものかと思い、近くの不動産屋を尋ねてみた。だが、29年前にはまだ営業していなかったという。しかし資料は手に入らなかったものの、ひょんなことから知り合いを介して、近所に住んでいる嶋田氏のお母さんにお話を伺うことができた。

 嶋田氏のお母さんは、眼鏡をかけた落ち着いた雰囲気の女性。お母さん自身は、嶋田氏がどの牛丼屋に通っていたかまでは知らなかったが、娘さん(嶋田氏の妹)に電話で確認してもらったところ、「確かになか卯で食べていた」ということだった。

 実は29年前になか卯があったという位置は粉浜ではなく、正確には隣町の浜口西になる。ただ当時は牛丼屋は全国的にも珍しかったということなので、粉浜というのは嶋田氏の勘違いで、浜口西のなか卯で食べたということで間違いなさそうだ。何はともあれ、1人の牛丼ファン、キン肉マンファンとして、嶋田氏が本当のことを話していたと知って安心した筆者であった。

 地図や写真など、形として残っている証拠を見つけたかったのだが、区役所でも29年前の記録は残っていないという。こんな写真が残っているといった読者の方がいらっしゃれば、編集部までぜひご一報いただきたい。

ah_tizu.jpgah_matu.jpg 赤点がなか卯があったという場所。粉浜からは600メートルほど離れている(出典:Googleマップ、左)、すぐ隣の物件を管理しているのは松屋不動産(クリックで拡大、右)

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