“自分づくり”の文庫本ノート郷好文の“うふふ”マーケティング(1/2 ページ)

» 2008年08月21日 13時25分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

 マーケティング・リサーチ、新規事業の企画・開発・運営、海外駐在を経て、1999年より某会計系のコンサルティングファームのマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略、業務プロセス改革など多数のプロジェクトに参画。著書に「ナレッジ・ダイナミクス」(工業調査会)、「21世紀の医療経営」(薬事日報社)、「顧客視点の成長シナリオ」(ファーストプレス)など。現在、マーケティング・コンサルタントとしてコンサルティング本部に所属。中小企業診断士。ブログ→「マーケティング・ブレイン」


 この夏、文庫本を読まず、文庫本を書いた。

 文庫本のお気に入りの文句や行に線を引いたり、余白に思いつきを書いたり、果てはブックカバーにまでメモを書いたりするのは私の癖。本を汚すのは、中身を書いた著者への感謝の気持ちでもある。

 ひと夏を共に過ごした文庫本、しかしいつものような活字への感謝ではなく、思いつき・打ち合わせ・誰かのひと言・やること備忘リスト・お店への地図……などなど、まさに手帳に書くことを文庫本に書いた。

 コクヨから9月10日発売予定の『文庫本ノート』がその正体。文庫本サイズのけい線入り手帳である。新発売のリリースを読んでぐっときて、編集部にお願いをしてサンプルを1冊頂いた。文庫本ではなく文庫本ノートが夏の思い出になった。ひと夏の体験を“使い倒しレビュー”と開発者のコメントでつづろう。

文庫本ノート、文庫本に似て文庫本にあらず

 文庫本ノート、文庫本と同じA6サイズ(148×105×7ミリ)で70枚仕立て(140ページ)。ラインアップにはカバーデザインが異なった3タイプ8種類がある(ベーシック4、カジュアル2、ナチュラル2)。メモページのデザインには6ミリのヨコけい線が×23行入ったものと無地デザインがあり、各タイプで選べる。価格は各283円。

商品一覧

 まず文庫本そっくりな特徴は“カバー”である。複数の表紙を試作した中から、3タイプ(ベーシック、カジュアル、ナチュラル)、8種類のデザインにしぼった。2冊買って「これは日記」「これは打ち合わせ」という区別もできる。そしてひものしおり。

 さらに文庫本のようにページを“背のり留め(無線とじ)”しているのが大きな特徴。フラットに広げて書けるし、ぐいっと折り曲げても書けるのは実用上大きなポイントだ。無印良品が出している「文庫本ノート」も使ったことがあるが、無印良品版はエイヤとやってもここまで開かない。

こんな風に使えるのは文庫本ノートならでは

 逆に文庫本と違うところは、たいていの文庫本と逆の方向から開くこと。手帳は横書きなので左綴じ・左開きになる。サンプルはヨコけい線入りだが、たとえ無地でもやはり左開きで使う。またカバーに付けたインデックスライン(自分で目次を作る)、各ページにある見出し罫とページ罫(自分で見出しとページ数を入れる)、そして書きやすくするために、キャンパスノートと同素材の紙を採用したのが違いだ。

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