8月8日から8月24日まで開催される北京オリンピック。水泳や柔道など金メダルを獲得した日本選手を見て「自分も何かスポーツを始めようか」と思った人もいるだろう。1年間(2005年10月20日〜2006年10月19日)に1度でもスポーツを行った人は男性が68.0%、女性が58.2%であることが、総務省統計局の調べで分かった。
1年間でどんなスポーツをしているのか、と聞いたところ「ウォーキング・軽い体操」が最も多く36.0%、次いで「ボウリング」が16.4%。北京オリンピックでメダル5つ(金2、銅3)を獲得した「水泳」は、男性が12.2%、女性10.7%と、男女とも1割を超えた。また7個のメダル(金4、銀1、銅2)を手にした「柔道」を行っている人は、男性0.5%、女性0%と、お家芸は“低迷”しているようだ。
順位 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1位 | ウォーキング・軽い体操 | ウォーキング・軽い体操 |
2位 | ボウリング | ボウリング |
3位 | ゴルフ | 水泳 |
4位 | 釣り | 器具を使ったトレーニング |
5位 | 水泳 | 登山・ハイキング |
6位 | 野球 | サイクリング |
7位 | 器具を使ったトレーニング | バドミントン |
8位 | 登山・ハイキング | スキー・スノーボード |
9位 | ジョギング・マラソン | 卓球 |
10位 | サイクリング | ジョギング・マラソン |
「健康を維持するために」「体力をつけるために」といった理由でスポーツをする人は多いだろうが、どの程度体を動かしているのだろうか。1週間にスポーツを行っている時間を聞いたところ、男性は60代が2時間54分で最も長く、次いで70代以上が2時間25分、50代が1時間25分、20〜40代は1時間4分から1時間15分だった。女性も60代が1時間43分でトップ、次いで50代が1時間8分、70代以上が1時間1分、最も少なかったのは20代で31分にとどまった。
1週間にスポーツを行っている時間は過去と比べ、増えているのだろうか、それとも減っているのだろうか。スポーツをする時間が最も増えた60歳以上は、1986年に比べ2006年は44分増加し約1.6倍。また40〜59歳は同22分増え、約1.4倍となった。一方20〜39歳は、1986年に比べ2006年は10分減少した。
全体的にスポーツを行う時間は増えているが、スポーツ関係費※はどの程度使っているのだろうか。2人以上の世帯の1世帯当たりの年間支出金額を見ると、2000年は4万3535円だったが、2003年には3万8024円にまで減少。しかしアテネオリンピックが開催された2004年以降は増加傾向にあり、2007年は4万357円と4万円台に回復した。アテネオリンピック後のように、北京オリンピック後もスポーツ関係費が増えるかもしれない。
統計調査員が調査票を回収したもので、対象となったのは7万6000世帯。調査時期は2006年10月。
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