お家芸が“低迷”?――柔道をしている人は0.25%

» 2008年08月19日 18時41分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 8月8日から8月24日まで開催される北京オリンピック。水泳や柔道など金メダルを獲得した日本選手を見て「自分も何かスポーツを始めようか」と思った人もいるだろう。1年間(2005年10月20日〜2006年10月19日)に1度でもスポーツを行った人は男性が68.0%、女性が58.2%であることが、総務省統計局の調べで分かった。

 1年間でどんなスポーツをしているのか、と聞いたところ「ウォーキング・軽い体操」が最も多く36.0%、次いで「ボウリング」が16.4%。北京オリンピックでメダル5つ(金2、銅3)を獲得した「水泳」は、男性が12.2%、女性10.7%と、男女とも1割を超えた。また7個のメダル(金4、銀1、銅2)を手にした「柔道」を行っている人は、男性0.5%、女性0%と、お家芸は“低迷”しているようだ。

順位 男性 女性
1位 ウォーキング・軽い体操 ウォーキング・軽い体操
2位 ボウリング ボウリング
3位 ゴルフ 水泳
4位 釣り 器具を使ったトレーニング
5位 水泳 登山・ハイキング
6位 野球 サイクリング
7位 器具を使ったトレーニング バドミントン
8位 登山・ハイキング スキー・スノーボード
9位 ジョギング・マラソン 卓球
10位 サイクリング ジョギング・マラソン
1年間(2005年10月20日から2006年10月19日まで)でどんなスポーツをしていましたか?

スポーツ関係費は増加傾向

 「健康を維持するために」「体力をつけるために」といった理由でスポーツをする人は多いだろうが、どの程度体を動かしているのだろうか。1週間にスポーツを行っている時間を聞いたところ、男性は60代が2時間54分で最も長く、次いで70代以上が2時間25分、50代が1時間25分、20〜40代は1時間4分から1時間15分だった。女性も60代が1時間43分でトップ、次いで50代が1時間8分、70代以上が1時間1分、最も少なかったのは20代で31分にとどまった。

 1週間にスポーツを行っている時間は過去と比べ、増えているのだろうか、それとも減っているのだろうか。スポーツをする時間が最も増えた60歳以上は、1986年に比べ2006年は44分増加し約1.6倍。また40〜59歳は同22分増え、約1.4倍となった。一方20〜39歳は、1986年に比べ2006年は10分減少した。

1週間でスポーツを行う時間、男女・年齢別(出典:総務省統計局)

 全体的にスポーツを行う時間は増えているが、スポーツ関係費※はどの程度使っているのだろうか。2人以上の世帯の1世帯当たりの年間支出金額を見ると、2000年は4万3535円だったが、2003年には3万8024円にまで減少。しかしアテネオリンピックが開催された2004年以降は増加傾向にあり、2007年は4万357円と4万円台に回復した。アテネオリンピック後のように、北京オリンピック後もスポーツ関係費が増えるかもしれない。

※スポーツ関係費:スポーツ用品の購入費やフィットネスクラブなどのスポーツ施設使用料の合計。
スポーツ関係費の1世帯当たりの年間支出金額(出典:総務省統計局)

 統計調査員が調査票を回収したもので、対象となったのは7万6000世帯。調査時期は2006年10月。

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