連載
» 2008年08月19日 10時17分 UPDATE

松田雅央の時事日想:「目に涼しく、住んで省エネ」――ドイツ流建物緑化術 (2/3)

[松田雅央,Business Media 誠]

失われる緑地の補完

 さて、ドイツでは緑地を削って何かを建てる場合、建築法により失われる分の緑地を別に補完しなければならない。補完の仕方は自由で、例えばどこかの山に植林するということもできるのだが、当然、屋上緑化という選択肢が第一に来る。

 下の写真は学校の体育館で、斜めの屋根をこれだけの規模で緑化している点が珍しい。この学校はライン川が作った平野にあり、体育館建設により失われる貴重な「砂地の生態系」を再現するため、屋上には昔からここに生育するセダム類が植えられている。

ah_suna.jpg 体育館の屋上に砂地を再現

屋上緑地を楽しむ

 一般に屋上緑地は「人の目に触れない緑地」というイメージが強いが、眺めることのできる屋上緑地は意外に多い。緑の少ない都会のオフィスビルから屋上緑地や壁面緑が見えれば労働環境の向上も期待できる。

 カールスルーエ市役所は1階部分を信用金庫に貸し、その屋上を緑化している(下写真)。残念ながらこの緑地は立ち入り禁止のため休憩時間に利用することはできないが、殺風景な屋根にこれだけの緑地があるのだから職員にも好評だ。

ah_si.jpg 市役所の屋上緑地

 中心市街地ならば、アパートのベランダを緑化して空中庭園にするのも悪くない(下写真)。街の中で庭付き住宅を見つけるのは至難の業であり、アパート住まいの筆者もできることならこんなベランダが欲しい。

ah_apa.jpg アパート4階のベランダ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -

ITmedia 総力特集