旅先で韓国人女性と日本人女性を見分ける方法誠 Weekly Access Top10(2008年8月8日〜8月15日)

» 2008年08月18日 16時50分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 先週もっとも読まれた記事は、6月下旬に掲載された「若者に急増する“新型うつ”の事実」。2位、3位は7月の記事、4位も6月の記事、5位に至っては4月掲載の記事と、1〜5位まですべてを1カ月以上前の記事が占める結果となった。Yahoo!ニュースに関連記事として掲載された結果だとは思うが、誠のトップページに掲載されていない(古い)記事がここまで上位に並ぶランキングは久しぶり。日々新しい記事を執筆・編集しているスタッフは複雑な気持ちである。

 ……と書いたが、実は先週1週間、そんな複雑な気持ちのスタッフたちに「あとはヨロシク」と言い残し、記者は旅行に出かけていた。渡航先はトルコ。イスタンブル&カッパドキアで約5日間の夏休みである。

日本人女性の“不思議な習性”

 中央アナトリア高原に位置するカッパドキアは、世界遺産にも指定されている、トルコ屈指の観光地だ。地面を掘り集団生活を行っていた人々の地下都市や、岩をくりぬき、岩肌にフレスコ画を描いて造った教会などが今も残っている。奇岩が並ぶ風景は独特で、映画『スターウォーズ』のロケ地になったこともあるという。

カッパドキア地方は奇妙な形の岩が多いことで有名だ。固さの異なる2層の岩が風雨で削られ、キノコ型の岩も多く残っている

 カッパドキアは見どころが離れており、自力で見て回るのはなかなか大変だ。記者はトルコの旅行会社に申し込み、カナダ人、イタリア人、スペイン人、韓国人といっしょに、英語&トルコ語で説明してもらえるガイドツアーに参加した。

 その日はとても天気がよく、青い空と白い雲の下、強い日射しに灼かれながら我々は岩をくりぬいた教会を見学していた。「暑い暑い」とそれぞれの国の言葉でぼやきながらハシゴを上っていると、カナダ人のおばあさんが腕をつついてくる。「ねえねえ、日本人の女の人が皆着けている、あれは何なの?」

カッパドキアで出会った日本人女性客は、皆手袋で日焼けを防いでいた

 彼女が不思議がっていた“あれ”とは、日焼けを防ぐための長手袋だった。見ると確かに、日本人の女性観光客はみな腕に長手袋、または手袋+長袖で日焼けを防いでいる。「彼女たちはなぜ、みんな手袋をしているの?」という問いに「日射しを防いで美しい肌を守るためだ。手袋や長袖、日傘で肌が日焼けしないようにするのだ」と答えるのだが、「私なんか日に焼きたいのに! たとえ皮膚ガンになっても!」とカナダ人。話がかみ合っていないのは記者の英語が下手だからなのか、それとも手袋どころか、帽子も日焼け止めも忘れてきた記者が何を言おうと、説得力がゼロだからなのか……。

 ふと見ると、近くに若い東洋人女性のグループがいた。「あの人たちは手袋をしていないね」と言いながら近寄ってみると、彼女たちは日本語ではなく、韓国語を話している。手袋はしていない代わりに、日よけ部分が非常に大きな帽子をかぶっている。

 我々のグループにいた韓国人女性と、トルコ人ガイドも話に加わってきた。「そうね、韓国人はつばの広い帽子やサンバイザーをかぶっている女性が多いかな」「日本人は、日傘を差す人が多いね。なぜか、韓国人客は日傘を持っていないね。韓国人か日本人か、女の人を見ればすぐに分かるよ」

コリア? ジャポン?

 ちなみに今回の旅行中、記者は毎日のようにトルコ人に「コリア? ジャポン?」と聞かれ続けた。記者がトルコに行ったのは、10年以上ぶりのことだ。10年前に個人旅行をしている東洋人女性はほぼ100%日本人だったから、前回トルコに行ったとき、国籍を聞かれるときはただひと言「ジャポン?」だった。

 そう、それだけ韓国人旅行客が増え、日本人旅行客は減ったのだ。だからまず「コリア?」と聞かれるようになったのだろう。今回のトルコ旅行でも、20代と思しき女性の個人旅行客はほとんどが韓国人グループだった。そういえばトルコだけでなく、数年前に訪れたタイでもカンボジアでも、若い韓国人女性のグループをよく見かけた。

 最近「(日本人の)若者が海外旅行に行かなくなった」という記述をよく見かける。日本人旅行客が減るのと同じタイミングで、韓国人旅行客は増えてきているのだろう。そういえばカッパドキアのトルコ人ガイドも、「うちの会社は、僕以外は全員日本語が上手なんだ。でも最近韓国人旅行客が増えていて、英語ばかり話している」とぼやいていたっけ。

カッパドキアでは気球ツアーが人気。朝、丘に上るとたくさんの気球が飛ぶのが見える

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