家庭でのDVDコピーが増加――英米調査

» 2008年07月10日 07時54分 公開
[ITmedia]

 英調査会社Futuresource Consultingは7月、消費者が家庭で著作権のあるコンテンツをどの程度コピーしているかに関する調査報告書をまとめた。この調査は著作権保護技術提供企業の米Macrovisionの依頼により、昨年から実施されており、今回で2回目となる。

 調査は2008年5月、米国の消費者3613人、英国の消費者1718人を対象に実施された。

 両国ともに、回答者の約3分の1(米国32%、英国36%)が過去6カ月間の間に映画などが記録されているDVDのコピーを作成したとしており、前回調査時の4分の1から増えている。また英国では、テレビ番組をDVDに録画した人が、2007年の42%から2008年は61%と大幅に増えた。

 映画などのDVDのコピーを作成したと答えた人たちが、過去6カ月間にコピーしたタイトル数は、米国では1人当たり平均12タイトル、英国では13タイトルだった。年齢層別では英米ともに25〜34歳が最も多かった。また大半の消費者は自分で購入したDVDをコピーしているが、レンタルしたり、人から借りたりしたものをコピーしている人も多い。

 最近リリースされた映画のヒット作40タイトルのリストを提示したところ、米国ではリストの半数以上、英国では3分の1以上の作品がコピーされていることが分かった。コピーしようとしたが失敗したケースは、米国ではリストの18%、英国では8%という結果が得られた。

 また「このリストにあるDVDがコピーできなければ購入していたか」という質問に対しては、英国では63%が、米国では77%が「購入していたと思う」と答えた。

 Futuresourceは、映画会社のDVD売り上げが減少傾向にある現在、家庭でのコピーを防止することが非常に重要だと指摘している。

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