いざという時に備え、主婦の“へそくり”過去最高

» 2008年07月07日 17時36分 公開
[Business Media 誠]

 「月々3万円の小遣いでは、なかなか預貯金を殖やすことはできないなあ」――そんなビジネスパーソンも多いだろう。一方で、会社員の夫を持つ主婦はどれくらいの“へそくり”を持っているのだろうか。

 へそくりを持っている主婦は41.0%と減少傾向にあるものの、平均金額は356万3000円と過去最高(調査を開始した2005年以降)であることが、損保ジャパンDIY生命保険の調べで分かった。2007年冬の調査と比べ、へそくりを持っている人は2ポイント減少したが、平均金額は111万3000円増加した

 へそくりを持つ目的を聞いたところ「いざという時の備え」が45.6%で最も多く、中でも20代(55.2%)と30代(53.8%)は、ほかの年代と比べで高かった。主婦のへそくり金額が増えた理由について「景気が悪くなる中で、将来に不安を感じる主婦が増えているかもしれない。家計をやりくりしながら、へそくりを貯める傾向があるようだ」(損保ジャパンDIY生保)

 インターネットによる調査で、20〜50代のビジネスパーソン世帯の主婦500人(各年代125人、平均年齢40歳)が回答した。調査期間は6月13日から6月16日まで。

夫に内緒のへそくり額(出典:損保ジャパンDIY生命保険)

夏のボーナス、手取り額は平均75万3000円

 夫が受け取った夏のボーナスの手取額を聞いたところ、最も多かったのは「50万円以上〜75万円未満」が31.8%、次いで「30万円以上〜50万円未満」(21.2%)、「100万円以上〜150万円未満」(15.0%)だった。平均手取額は、2007年夏と比べ−2万6000円の75万3000円。増減に関する質問では、「増えた」が37.0%、「昨年と同額」が33.2%、「減った」が26.0%だった。増減平均で見ると−4000円で、2007年夏の増減平均4万4000円と比べると、大幅に減少した。

2007年夏と比較したボーナス手取金額の増減幅(出典:損保ジャパンDIY生命保険)

 夏のボーナスの使い道を聞いたところ、「預貯金」が最も多く55.8%、次いで「生活費の補てん」(36.4%)、「ローン・クレジットの支払い」(33.2%)と、「ここ数年の貯蓄志向は依然として継続している」(同)。このほか「国内旅行(帰省を含む)」が2007年夏の30.4%から22.4%に減少した。

 夏のボーナスから夫に小遣いを渡した(渡す予定)主婦は58.4%で、平均金額は7万2000円。2007年夏の調査では年代があがるにつれ平均額も高くなる傾向があったが、2008年夏は40代が6万4000円、30代が8万8000円、50代が9万3000円と、40代が厳しい状況となっているようだ。

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