コラム
» 2008年06月04日 21時25分 UPDATE

クイズに答えると“いいこと”ができるサイトって?

[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 テレビでも人気があるジャンルが、クイズ番組。あなたの身の回りにも、結構な割合で“クイズ好き”がいるのではないだろうか? もしそんな人がいたら、ぜひ教えてあげてほしいのが、6月1日にオープンしたWebサイト「eQuiz(いいクイズ)」

 eQuizのコンセプトは「クイズを楽しみながら社会貢献しよう」。英語、国語、科学、社会、ライフ、エンタメ、スポーツなどさまざまなジャンルのクイズを解くと、1問正解するたびにWFP(国連世界食糧計画)の「世界のハラペコを救え。」キャンペーンを通じて、飢えに苦しむ人々にお米が10粒ずつ寄付される。

 WFPへの寄付の原資は、広告収入だ。ユーザーがクイズを解き、サイトをクリックするたびにバナー広告を目にする。この広告収入で運営費や寄付金を捻出(ねんしゅつ)している。

 eQuizの問題を作っているのは、テレビのクイズ番組で9回優勝し、2000年からクイズ作家に転向、「クイズ!ヘキサゴンII」などに問題提供している田中健一氏。さっそく記者も試してみた(実はけっこうクイズ好き)。問題はすべて3択方式で、易しい問題から「う〜ん……」と思わず考えこんでしまうものまでレベルもいろいろだ。90問正解して900粒のお米を寄付したところで力尽きた。

ay_rice01.jpg 「eQuiz」では、寄付したお米の数が米粒と稲穂で表示される

 クイズ全般よりも、漢字のほうが自信アリ! という方には、「Happy Rice」というサイトもある。こちらも4月28日にオープンしたばかりの新しいサイトだ。漢字にまつわる3択問題(漢字模擬テスト)に答えると、1問正解するごとに50粒のお米を、同じくWFPの「世界のハラペコを救え。」キャンペーンを通じて寄付できる。eQuizと同様、バナー広告の収入を寄付金にあてている。

 こちらの問題を作成しているのは日本漢字能力検定協会。出題レベルを3〜5級から選べるようになっている。

ay_rice02.jpg 「Happy Rice」はおにぎりと米俵で表示

 なぜ同じ時期に、似たコンセプトのサイトが立ち上がったのだろうか? 実は両サイトとも、2007年の秋に米国でスタートしたFreeRiceというサイトがヒントになっている。eQuizを運営するスマイルメディアも、Happy Riceを運営するラブ・ザ・ワールド・コミュニケーションズも、「FreeRiceを見たのがきっかけ」と話す。「いいことをしたいと思っても、実際にボランティア活動などをするのはなかなか難しい。Webを使うことで、誰にでもネット環境さえあれば気軽に“いいこと”ができ、寄付に結びつけられるのがいい」という意識もまったく同じだ。

ay_rice03.jpg 米国の“本家”サイト、「FreeRice」

 FreeRiceは英Yahoo!のCharity Find of the Year 2007にも選ばれた人気サイトで、月に約40億〜50億粒、1日に1億粒以上のお米をWFPを通じて寄付している。Happy RiceもeQuizも、月に数十億粒の寄付を目指しており、目標はFreeRiceの規模に近付くことだ。

 クイズや漢字テストで、楽しみながら寄付をする――今日からあなたも試してみては?

「地球のハラペコを救え。」キャンペーンとは?

ay_rice04.jpg 「地球のハラペコを救え。」キャンペーンのロゴマーク

 世界には全ての人々が食べるのに十分な食糧があるが、飢えはいまだに世界第1位の死亡原因。現在、世界の全人口の7人に1人に相当する8億5千万人を超える人々が飢えに苦しんでおり、5秒に1人、5歳未満の子どもが飢えを原因として命を落としているといわれる。

 「地球のハラペコを救え。」キャンペーンは、世界の飢餓問題について世の中の人々に関心を持ってもらい、行動を呼びかけるという運動で、2007年10月にスタートした。国連の食糧支援機関(WFP)日本事務所とWFPを支援する認定NPO法人国連WFP協会が主催している。

 キャンペーンのシンボルマークは、地球の周りを鉛筆とフォークが囲んでいるデザインで、「地球上のすべての人々、特に子どもが、食べ物を手にいれ、教育を受けられるように」という願いが込められている。

参照リンク:「地球のハラペコを救え。」キャンペーン(プレスリリース)


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